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第4回アフリカに関する日中韓政策協議
(概要)
平成23月12月7日
12月7日,第4回アフリカに関する日中韓政策協議が東京において開催されたところ,概要以下のとおりです。
1.参加者
- 日本:草賀純男アフリカ審議官
- 中国:廬沙野(ろ・さや)外交部アフリカ司長(局長)
- 韓国:鄭泰仁(チョン・テイン)外交通商部アフリカ中東局審議官
- 他関係者
2.概要
- (1)今回の政策協議では,日中韓各国の対アフリカ政策,対アフリカ経済・経済協力関係及びスーダンや「アフリカの角」等の政治情勢に関し率直な意見交換や情報共有が行われました。
- (2)日中韓3カ国の対アフリカ政策
- 経済・政治分野におけるアフリカとの関係強化に向けた取組及び考え方やAU(アフリカ連合)やアフリカ地域機関との協力及び各国の対アフリカ協力枠組(第4回アフリカ開発会議(TICADV,2013年),中国の第5回中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC5,2012年)及び第3回韓・アフリカ・フォーラム(KAF3,2012年))につき情報共有
- 我が国からは,開発支援と貿易投資の拡大,平和と安定への貢献,グローバルな課題への対応という3本柱に沿って積極的にアフリカ支援を進めるとの我が国の方針を説明の上,AUやアフリカ地域機関との協力実績及び2013年に本邦で開催予定のTICADVについて紹介
- (3)対アフリカ経済・経済協力関係
- アフリカとの貿易・投資関係及びそれを促進する官民連携の取組や対アフリカ経済協力方針について情報交換
- 我が国からは,TICAD IVで表明した民間投資倍増支援を達成すべく貿易促進ミッションの派遣やODAを活用した官民連携等を行っている旨紹介するとともに,TICADプロセスを基軸とし,説明責任を重視した我が国の経済協力方針を説明。また,アフリカに対する経済協力にかかる説明責任や透明性確保の重要性を強調した。
- (4)地域情勢(スーダン,「アフリカの角」の情勢)
- 本年7月に分離独立した南スーダンについては,スーダンとの間に残る課題が対話によって解決されることが不可欠であるという認識を共有し,PKO協力を含む同国に対する各国の支援状況を共有,今後とも情報交換を行うことを確認。
- 我が国からは,南スーダンの国造りへの貢献や南北スーダンへの貿易投資促進官民合同ミッションの派遣と併せ,南スーダンPKOへの自衛隊の派遣について説明するとともに,「アフリカの角」に対する我が国の支援を紹介。
- (5)次回来年の会合は中国が第5回会合を主催すること,今後も本政策協議を通じて,3か国それぞれの対アフリカ政策に関する相互理解を深め,お互いの経験や教訓を参考にしていくことにつき一致。