アフリカ

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第3回アフリカに関する日中韓政策協議(概要)

平成22年12月24日

 12月23日,第3回アフリカに関する日中韓政策協議がソウルにおいて開催されたところ,概要以下のとおりです。

1.参加者

  • 日本:草賀純男アフリカ審議官
  • 中国:廬沙野(ロ・サヤ)外交部アフリカ司長
  • 韓国:金鍾根(キム・ジョングン)外交通商部アフリカ中東局長
  • 他関係者

2.概要

  1. (1) 今回の政策協議では,日中韓各国のアフリカ諸国との協力枠組,対アフリカ政策及びスーダンやソマリア等の政治情勢に関し率直な意見交換や情報共有が行われました。
  2. (2) 日中韓3カ国それぞれの対アフリカ協力の枠組に関しては,我が国の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV,2008年),中国の第4回中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC4,2009年)及び第2回韓・アフリカ・フォーラム(2009年)のフォローアップ状況につき情報共有を行いました。我が国からは,TICADプロセスがアフリカ諸国やドナー諸国等に対する説明責任を重視していることを説明の上,本年5月にタンザニアのアルーシャで開催した第2回閣僚級フォローアップ会合や本年8月下旬から9月上旬にかけて南ア,アンゴラ,ナミビアに派遣した官民合同ミッションの成果等を紹介しました。
  3. (3) 対アフリカ政策全般に関しては,急速な経済成長を遂げつつあるアフリカの重要性につき認識を共有しました。その上で,依然として残る紛争や貧困等の問題の解決に貢献すべく効果的なアフリカ支援を行うためには我が国から,援助国側においても債務の持続性に配慮した援助を行う必要があるという点を確認しました。更に,我が国から,「平和と安定に対する貢献」と「自立と発展に対する支援」の2本柱に基づく日本の対アフリカ政策を説明するとともに,本年8月に発出した「日・AU協力強化に関する共同コミュニケ」等を通じたアフリカ連合(AU)との関係強化の取り組みを紹介しました。
  4. (4) 地域情勢については,スーダン,ソマリア,コートジボワールの情勢にかかる意見交換を行いました。来年1月に南部の分離独立を問う住民投票を控えるスーダンについては,引き続き国際社会が注視していく必要があるという認識が示されました。また,ソマリアについては,ソマリア支援を引き続き重要視すべきであるとの考えが各国から示されました。更に,コートジボワールについては,大統領選挙後の混乱に対する懸念が表明されました。我が国からは,スーダン住民投票に向けた支援を紹介するとともに,ソマリア沖・アデン湾における海賊対策の現状・課題及びコートジボワールの混乱に対する我が国の立場を説明しました。
  5. (5) 最後に,来年は日本が第4回会合を主催すること,今後も本政策協議を通じて,3か国それぞれの対アフリカ政策に関する相互理解を深め,お互いの経験や教訓を参考にしていくことにつき一致しました。
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