外務本省

山中外務大臣政務官のハイチ訪問(概要)

平成18年5月18日

 山中外務大臣政務官は、5月13日(ハイチ着)~15日(同発)、ハイチにおけるプレヴァル新大統領の就任式典に特派大使として出席するため、ポルトープランス(ハイチ)を訪問した。併せて、トランジットのために立ち寄ったニューヨークにおいては、リチャード・ハース外交評議会会長と意見交換を行ったところ、それら概要以下の通り。

1.日程等

山中外務大臣政務官の日程
日付 予定
5月12日 (日本発、ニューヨーク着)
  • 大島国連代表部常駐代表との意見交換
5月13日 (ニューヨーク発、ポルトープランス着)
  • FOSREF視察(エイズ・性感染症予防啓蒙活動を行っているNGOで、我が国はODAの一環として車やAV機器の供与を行っている団体)
  • プレヴァル新大統領との会談
  • アレクサンドル暫定大統領主催レセプションへの出席
5月14日
  • 終日、プレヴァル新大統領の国会での就任式・儀礼、教会における典礼式典、官邸での大統領演説、大統領主催祝宴等()への出席
  • ハイチ支援に携わる国際機関関係者(UNDP、FAO、WFP、WHO、UNESCO、UNICEF、IOM、IMF、世銀等)との意見交換を兼ねた山中特派大使主催夕食会
5月15日
  • アブラハム外相との電話会談
(ハイチ発、マイアミ経由、ニューヨーク着)
5月16日
  • リチャード・ハース外交評議会会長との意見交換
  • 北岡国連代表部次席大使との意見交換
(ニューヨーク発)
5月17日 (成田着)

大統領就任式典への主な出席者は以下の通り:
 ミカエル・ジャン総督(カナダ、ハイチ出身)、アレンカール副大統領(ブラジル)、フィリップ・ドゥースト=ブラジー外務大臣(フランス)、ニルダ・ガレ国防大臣(アルゼンチン)、ビビアン・ブランロット国防大臣(チリ)、黄瀧元・外交部常務次長(台湾)、ジェブ・ブッシュ知事(米フロリダ州)

2.概要

(1)FOSREF視察(13日、ポルトープランス、ハイチ)

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(2)プレヴァル新大統領との会談(13日、ポルトープランス、ハイチ)

 山中特派大使より、大統領就任への祝辞を述べると共に、両国の良好な二国間関係に鑑み、ハイチの発展にはハイチの努力が不可欠であるとしつつ、日本としてもハイチの復興開発のために可能な限りの協力を行うつもりである旨述べるとともに、プレヴァル大統領の早期訪日を招請した。また、個人的な意見として植林の重要性を指摘した。プレヴァル新大統領より、日本からの支援継続について期待が表明されるとともに、訪日招請等我が国のハイチに対する特別な関心につき感謝の念等が述べられた。

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(3)プレヴァル新大統領就任式(14日、ポルトープランス、ハイチ)

 今次大統領就任式に、我が国から政治レベル(山中外務大臣政務官、特派大使)が参加したことは、従来からの日・ハイチ両国の良好な二国間関係を更に強化させるものとして有意義であった。なお、同式典の参加者のうち、政治レベルによる参加はアジアからは我が国と台湾のみ((注)ハイチは中国との外交関係はない。)。また、同就任式の途中、適当な機会を捉え、山中特派大使は、プレヴァル新大統領、ジャン総督、アレンカール・ブラジル副大統領、ドゥースト=ブラジー・フランス外務大臣、ブッシュ・フロリダ州知事等と意見交換を行った。

(イ)ジャン総督(カナダ)

 ジャン総督より、日本からの今次就任式への出席に謝意表明があり、日本のハイチへの支援継続と平和構築分野での日本・カナダ間の協力について関心が示された。これに対し、山中特派大使より、日本は人道支援、人間の安全保障の視点からハイチへの支援を継続する考えである旨述べた。

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(ロ)アレンカール副大統領(ブラジル)

 山中特派大使より、MINUSTAH(国連ハイチ安定化部隊)の司令官及び同部隊への最大の要員を有するブラジルの努力を評価する旨述べた。双方は、非戦闘要員との位置づけで派遣される要員の任務遂行の難しさにつき認識を共有した。

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(ハ)ドゥースト=ブラジー外務大臣(フランス)

 山中特派大使より、旧宗主国としてのハイチへの支援に関するフランス政府の考え方を質した。

(二)ブランロット国防大臣(チリ)

 山中特派大使より、チリの新政権の滑り出しの状況等につき質した。

(ホ)ブッシュ・フロリダ州知事(米)

 山中特派大使より、4月末に拉致被害者家族にブッシュ大統領が面会したことへの謝意を述べた。また、日本のハイチ支援の理由の一つが、ハイチの安定が同盟国である米国の安定に資するとの判断によるものである旨伝えた。これに対し、ブッシュ知事より、日本とフロリダ州の大規模フォーラム開催の必要性を強調すると共に、日本から500名の参加を期待する旨述べた。

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(4)各種国際機関関係者を交えた山中特派大使主催夕食会(話題の中心のみ抜粋)

 本件夕食会を主催した山中特派大使に対し、参加者一同より、日本のハイチ支援に対する謝意に加え、様々な国際機関の関係者を集めてハイチの復興のために意見交換を設ける機会が与えられたことにつき、謝意の表明があった。

 各出席者からは、国際社会の継続的な支援が必要であるとともに、ハイチの復興には長期的視点に立った支援計画が重要であるが短期集中的な支援策も必要である等の意見が出された。また、平和構築分野での支援、教育、インフラ整備等に関する支援についても意見交換が行われた。

(5)アブラハム外相との電話会談(15日、ポルトープランス)

 山中特派大使より、ハイチにおける今次総選挙及び大統領就任式の成功のために同外相が傾注してきた尽力を讃えた他、ハイチに民主化定着・復興開発のために我が国として可能な限り協力していく旨伝えた。また、双方は、両国の良好な二国間関係を更に強化していくことの重要性につき確認し、アブラハム外相は、日本のこれまでの支援に謝意を表すると共に、今後外相職を辞したとしても日本との外交のパイプとして両国が更に緊密になるよう尽力する旨述べた。

(6)リチャード・ハース外交評議会会長との意見交換(16日、ニューヨーク)

 同意見交換にはリビア米国務省フェロー、小寺国連代表部公使他が同席した。日中関係及び北朝鮮情勢を含むアジア情勢、イラクやイランを含む中東情勢、米国の移民問題等につき意見交換が行われた。

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