新藤大臣政務官のウラジオストク訪問について
平成14年11月13日
- 新藤義孝外務大臣政務官は、11月14日(木)から17日(日)まで、ロシアのウラジオストクを訪問する。
- 新藤大臣政務官は、滞在中、原子力潜水艦解体の関連施設を訪れるほか、太平洋艦隊幹部および沿海地方行政府幹部等との間で意見交換を行う予定である。
- 今回の訪問は、わが国が対露非核化協力事業の一環として優先的に取り組んできたロシアの退役原子力潜水艦の解体協力事業に関連し、ウラジオストク近郊の退役原子力潜水艦の現状および原子力潜水艦の解体作業の概要を把握することを目的として実施するものである。
(参考)わが国の対露非核化協力
- 1992年7月のミュンヘン・サミットにおいて、旧ソ連諸国の核兵器の廃棄の結果生じる核物質の平和利用を確保するための努力を支援する旨合意された。これを受けて、旧ソ連非核化協力を実施するため、1993年から94年にかけて、わが国はロシアを含む旧ソ連4カ国との間でそれぞれ二国間協定を締結し、国際機関たる非核化協力委員会を設置した。
- わが国はこの4つの非核化協力委員会に対して、1993年度および99年度の2回に分けて、合計約250億円の拠出を行った。
- 日露非核化協力委員会の下で、わが国は、ウラジオストク近郊において低レベル液体放射性廃棄物処理施設の建設に関する協力を行い、ロシア側からも高く評価されている。しかし、極東ロシアの退役原子力潜水艦解体事業等に関する協力については、事業実施上の様々な困難があるため、協力は円滑に進んでおらず、同委員会には現在多額の未執行資金が残っている。このため、現在は本協力事業を凍結し、非核化協力委員会の抜本的見直しを行っている。
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