7月21日から23日まで,西村外務大臣政務官は,アフリカ連合(AU)閣僚執行理事会が開催されているウガンダ(カンパラ)を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1.AU閣僚執行理事会開会式でのスピーチ(22日午前)
AU閣僚執行理事会に参加したアフリカ各国の閣僚級代表を前にスピーチ(和文,英文,仏文(PDF))を行い,菅新政権においても対アフリカODA倍増をはじめとするTICAD IVの公約を実施していくという我が国の方針に変更がないこと,日・AU間の協力関係を一層強化していく方針であること,気候変動や安保理改革等のグローバルな課題の解決についてもアフリカ諸国と協力していくこと等について述べた。
2.二国間会談(22日午前・午後)
(1) ユスフ・ソマリア暫定政府「外務大臣」,ユスフ・ジブチ外務大臣(左下写真),クテサ・ウガンダ外務大臣(左上写真),バングーラ・シエラレオネ外務大臣,ガンバリ・ダルフール担当国連AU共同特別代表の5名と二国間会談を実施。
これに加え,ウェタングラ・ケニア外務大臣,トゥンギ・ガボン外務・協力・仏語圏・地域統合大臣,スケレマニ・ボツワナ外務・国際協力大臣,ヌヨマ・ナミビア外務大臣,ヌコアナ=マシャバネ・南アフリカ国際関係・協力大臣,タケダ・エチオピア外務担当国務大臣,メデルチ・アルジェリア外務大臣,ブーレル・モーリシャス外務・地域統合・国際貿易大臣,オケロ・ウガンダ国際問題担当国務大臣,AU委員会のピン委員長,ムウェンチャ副委員長,タンクー貿易担当委員,ムクエザランバ経済担当委員,イブラヒーム・インフラ担当委員,ラマムラ平和・安全保障委員,UNECAのジャネ委員長,域外国ゲストとして参加したヴェスターヴェレ独外務大臣,イェレミッチ・セルビア外務大臣,パリージャ・キューバ外務大臣他と挨拶を交わした。(また21日の到着時に空港にてエイベ・エイシ・カメルーン外務大臣と短時間会談を行った。)
(2) 各会談において,西村政務官からは,19日~21日のスーダン訪問も踏まえつつ,以下を中心に発言。
- (イ) 本年5月の第二回TICAD閣僚級フォローアップ会合でも表明したとおり,我が国はTICAD IVの公約を踏まえ,アフリカ開発支援を継続・強化していく。
- (ロ) アフリカの平和と安全保障および同分野におけるキャパシティビルディングの重要性を認識し,今後も協力を進めていく。
- (ハ) 気候変動に関する交渉の前進に向けて緊密な協力を行っていきたい。日本はアフリカ諸国を含む途上国への支援を実施する。
- (ニ) 国際社会を代表するにふさわしい正当性を備えた国連安保理の実現に向けた改革の早期実現に向け,アフリカとの協力を強化していきたい。
(3) 各国外相等からは,日本のアフリカ重視の姿勢や我が国からの協力に対する評価が表明されるとともに,更なる協力強化に向け,各国の重視する分野や喫緊の課題にかかる協力につき要請や期待の表明があった。安保理改革をはじめとする国際場裡における協力に関しては,目標実現のための協力強化の必要性について一致した。
3.その他(21日午後)
西村政務官は,21日午後,あしながウガンダ(我が国が草の根無償で支援)及びナムロンゲ国立作物資源研究所(我が国の技術協力プロジェクト「ネリカ振興プロジェクト」を実施)をそれぞれ視察した。
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