外務本省

山根外務副大臣のウズベキスタン共和国訪問(概要と評価)

平成24年5月8日

  • ミルジョーエフ首相表敬の写真
    ミルジョーエフ首相への表敬
  • 人材育成支援無償資金協力E/N署名式の写真
    人材育成支援無償資金協力E/N署名式
  • タシケント日本人墓地での献花の写真
    タシケント日本人墓地での献花
  • カミロフ外相との会談の写真
    カミロフ外相との会談
Ⅰ. 概要

山根外務副大臣は,5月3日(木曜日),ウズベキスタン共和国のタシケントを訪問し、カミロフ外務大臣との会談、ミルジヨーエフ首相への表敬を行った他、アリポフ副首相との間で,人材育成支援無償資金協力「人材育成奨学計画」のE/N署名式を行い、先方主催の夕食会にも出席したところ、概要は以下のとおり。

  1. カミロフ外務大臣との会談
    (1)カミロフ外務大臣との間で、外交関係樹立20周年を契機とした両国関係強化を含む幅広い問題について活発な意見交換を行った。
    (2)ウズベキスタンにおけるウラン鉱床の共同探査を含め、2011年2月のカリモフ大統領訪日の際の合意事項を着実に実施していくことを確認した。
    (3)特に、両国間の貿易・経済関係については、現在の水準がその潜在力に見合っていないとの認識で一致。この関連で、山根副大臣より、ウズベキスタンにおけるビジネス環境整備の必要性について改めて指摘した。
    (4)本年秋に予定されている「中央アジア+日本」対話・第4回外相会合の成功に向けて協力していくことで一致。この関係で、カミロフ外務大臣より、右会合への出席の意向が表明された。
    (5)この他、国際場裡における協力、アフガニスタン情勢等についても活発な意見交換が行われた。
  2. ミルジヨーエフ首相への表敬
    (1)ミルジヨーエフ首相より、独立以来、ウズベキスタンの民主化及び市場経済化に向けた日本の支援に対する謝意を表明するとともに、ウズベキスタンは日本を頼りになる長期的・戦略的パートナーと考えている旨強調した。これに対し、山根副大臣からは、ナボイ劇場、日本人墓地の整備等、日本人抑留者へのウズベキスタン国民の配慮に言及しつつ、両国関係の更なる発展への希望を表明した。
    (2)また、先方は、ウズベキスタンの産業近代化のため、最先端の技術を有する日本との協力を加速したい旨強調した。これに対し、山根副大臣より、ウズベキスタンにおけるビジネス環境整備の必要性を改めて指摘した。
    (3)先方より、都合の良い時期に野田総理大臣にウズベキスタンを訪問いただきたい旨の招待がなされた。
  3. 人材育成支援無償資金協力「人材育成奨学計画」E/N署名式及び夕食会
    (1)山根副大臣より、本件事業を通じ、ウズベキスタンの若手行政官の日本留学を支援することにより、同国の将来を担う人材が育成され、日本とウズベキスタンとの友好関係の発展に貢献することへの期待を表明した。
    (2)アリポフ副首相(教育・保健・社会保障・情報通信技術担当)より、独立直後からの日本からの支援がウズベキスタンの発展に重要な役割を果たしたことを指摘するとともに、ウズベキスタン国民はこうした歴史を決して忘れない旨述べ、深い感謝の意を表明した。
Ⅱ. 評価
  1. 外交関係樹立20周年
    日本・ウズベキスタン外交関係樹立20周年に際して行われた今次山根副大臣の訪問は,時宜を得たものであり、両国関係の一層の発展に向けて弾みを与えるものとなった。
  2. 「中央アジア+日本」対話・第4回外相会合に向けた協力
    本年秋に開催予定の「中央アジア+日本」対話・第4回外相会合へのカミロフ外務大臣の出席の意向を確認するとともに,地域内協力への同国の積極的な参加を促す等,右会合に向けたウズベキスタン側からの協力を確認することができた。
  3. 経済・資源外交の推進
    (1)2011年2月のカリモフ大統領訪日の際の合意事項の着実な実施を確認したことは、資源外交の観点からも有意義。
    (2)ウズベキスタン側に対し、同国におけるビジネス環境整備の必要性を高いレベルで指摘したことは、日本企業支援の観点から意義があった。今後更にフォローアップしていくことが必要。
  4. 経済協力の推進
    人材育成無償資金協力のE/N署名を行うことにより、ウズベキスタンの自立的発展に向けた支援を一層推進することができた。ウズベキスタン側からは、これまで様々な分野で行われてきた日本の支援に対する高い評価が確認された。
  5. アフガニスタン情勢をめぐる意見交換
    ウズベキスタンはアフガニスタンの安定のために鍵を握る国の一つであり、2014年の権限移譲を見据え米国との協力も緊密化しているところ、NATO首脳会談、東京会合、更に「中央アジア+日本」対話・第4回外相会合に向け、アフガニスタンをめぐり有益な意見交換を行うことができた。
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