外務本省

木村外務副大臣のカンボジア訪問(結果概要)

平成20年7月29日

 木村外務副大臣は、7月25~29日までカンボジアを訪問し、日本政府選挙監視団長として国民議会選挙の監視を行うとともに、フン・セン首相、ハオ・ナムホン副首相兼外相等と会談を行ったところ、概要以下のとおり。

【ポイント】

  • 木村副大臣は団長として日本政府選挙監視団に参加し、監視団として今回の選挙はこれまでにない平和的な環境の中で円滑に実施されたことを歓迎する声明を発出。
  • フン・セン首相との会談で、国民議会選挙の監視及び結果、プレアビヒア寺院をめぐる問題、日カンボジア投資協定、第二メコン架橋計画等につき意見交換。

1. 日本政府選挙監視団による監視活動

 木村副大臣は、プノンペン市及びカンダール州の投票所の監視を行い、概要以下の監視団声明を発表。

(1)監視団は、今回の選挙がこれまでにない平和的な環境の中で円滑に実施されたことを歓迎する。監視団員は、監視活動を行った期間及び地域において、選挙の全体的な信頼性を害するような暴力行為や脅迫や不正行為を目撃しなかった。大多数の人々は、過去の選挙よりも公正な選挙が実施されたとの認識を我々と共にした。

(2)2008年国民議会選挙はカンボジア王国において民主主義が定着したとの印象を内外に示したものと考える。

(3)選挙人登録の問題、選挙運動及び投票に関する異議申し立て等の事例について、カンボジア当局が正義と信頼性のために適切に対処することが求められる。

(4)監視団は、全ての政党とカンボジア国民が選挙の公式結果に高い敬意を払うとともに、カンボジア政府とともに選挙後における平和的な環境の維持に向け最大の努力を払い、国民議会の議席配分が遅滞なく確定することを期待する。

2. 要人との会談

(1)フン・セン首相表敬(29日午前9時から約40分間)

(イ)総選挙結果

 木村副大臣より、日本の選挙監視団長として監視活動を行ったが、今回の選挙はこれまでにない平和的な環境の中で円滑に実施されたことを歓迎する、大多数の人々は過去の選挙よりも公正な選挙が実施されたと認識している旨述べた。これに対し、フン・セン首相は日本からの監視団の派遣及びこれまでの選挙に対する我が国の支援に対し謝意を表明するとともに、特に、我が国が供与した投票箱は頑丈で壊れにくいため今ではカンボジアの宝である旨述べた。

(ロ)プレアビヒア寺院問題

 フン・セン首相からの説明に対し、木村副大臣より今後とも、対話を通じて本件が平和的に解決されることを期待する旨述べた。

(ハ)日カンボジア投資協定

 双方は、フン・セン首相と安倍総理(当時)が昨年6月に署名し、今月末に発効する日カンボジア投資協定を適切に運用しつつ、今後の日本からの投資誘致のために連携していくことで一致した。

(ニ)第二メコン架橋建設計画

 木村副大臣より、できる限り早期に実現できるよう努力していく旨説明。フン・セン首相より、本件計画が早期に着工されるよう要請がなされた。

(2)ハオ・ナムホン副首相兼外相表敬(26日午前10時より約40分間)

(イ)木村副大臣より、その時点での監視団からの報告を伝達するとともに、プレアビヒア寺院問題、日カンボジア投資協定、第二メコン架橋建設計画等につき日本の立場の表明があった。

(ロ)これに対し、ハオ・ナムホン副首相兼外相より、プレアビヒア寺院問題については同副首相は自制をもって話し合いによる平和的解決に努力する、日カンボジア投資協定を適切に実施し、日本からの投資に期待する、第二メコン架橋建設計画においても橋梁の建設にふさわしい環境を整備していく、日メコン交流年における具体的なイベントを検討中である旨述べた。

(3)イム・スォスデイ国家選管委員長との会談(28日)午前11時より約30分間)

 木村副大臣より、監視団長として監視結果の概要につき説明した。これに対し、イム・スォスデイ国家選管委員長より、我が国の監視団派遣及び選挙支援に対し謝意が表明された。

3. 木村副大臣は、滞在中、故中田国連ボランティア慰霊碑及び故高田警視慰霊碑を参拝したほか、母子保健センター、クメール・ルージュ裁判特別法廷、トゥオルスレン博物館等を視察した。

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