外務本省

第5回アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム(6月15-17日)
及び官民事前調査ミッション(6月11-14日)

平成21年6月30日

1.AABFV概要(於:ウガンダ)

(1)フォーラム概要

(写真) AABFにおいて、ムセベニ大統領と起立する橋本副大臣

(イ)官民あわせてアフリカより29カ国、アジア・中東より6カ国の約330名が参加。わが国からは、橋本聖子外務副大臣を団長とし、外務省、経済産業省、観光庁、JICA、JETRO及び民間の観光業界関係者等を含む19名が参加。その他、UNWTO(世界観光機関)やUNIDO(国連工業開発機関)等の国際機関、NGO等が参加した。

(ロ)橋本外務副大臣は開会式において、我が国のアフリカ観光促進にかかる政策スピーチを行った(和文英文仏文(PDF)PDF)。ウガンダ政府からは、開会式にムセベニ大統領、ガガワラ貿易・産業担当国務大臣らが、また閉会式ではルクンド観光担当国務大臣が挨拶を行った。4つのセッションでは、TICAD共催者(国連、UNDP、世銀)及びUNWTOが議長を務めた。

(ハ)一日半(15-16日)の政策対話と並行または引き続いて17日まで、民間参加者同士の商談会が実施され、13件のMOU(覚書)(225万米ドル相当)が締結された。

(2)議長サマリーの発出

 閉会式において、AABFVにおける議論から今後の取組の指針となる政策提言を抽出した議長サマリーを発出した。(和文英文仏文(PDF)PDF

 なお、議論のポイントは以下の通り。

(イ)観光インフラ改善及び観光関連サービス向上のために、アフリカ及びアジア双方の官民が連携して取組むことが重要。

(ロ)アフリカへの観光客増加のためには、顧客分析に基づき、焦点を絞ったマーケット戦略構築が重要。

(ハ)2010年のFIFAワールドカップ開催は、アフリカ観光促進の好機であり、各国で取組を強化することが重要。

(二)持続可能な観光促進のためには、観光開発と環境保全の両立が重要。

(ホ)観光開発にはアフリカ全体のイメージを改善するための広報戦略が不可欠。

(ヘ)TICADIV支援策をはじめとしたパートナー国・機関の各種支援メニューを効果的に活用し、アフリカの観光促進にかかる官民の能力向上、制度、インフラ整備等に取り組むべきである点につき確認。

(3)二国間会談の実施

 橋本外務副大臣は、本会合出席の機会を捉え、ンシバンビ首相、クテサ外相との間で、二国間関係、地域情勢、安保理改革等につき意見交換を実施。また、バララ・ケニア観光大臣とも会談を行った。

2.事前調査ミッション概要(於:ルワンダ)

 橋本外務副大臣は、AABFV出席に先駆けてルワンダを訪問。首都キガリにおいてジェノサイド博物館で献花した後に同国の観光資源を視察するとともに、ムセミナリ外務・国際協力大臣、貿易産業省及び観光局との間で、TICADフォローアップ、貿易・投資促進、持続可能な観光開発につき意見交換を実施した。

3.評価

 政策提言型の議長サマリーを発出し、TICADIV横浜行動計画の観光分野の取組を促進するための今後の行動指針を策定したことにより、2010年のワールドカップ(於:南アフリカ)以降に向けて、アフリカの観光開発に対するアジア・アフリカの官・民の取組強化を加速する契機となった。
 AABFVについては、参加者数が300名を超える大規模な会合となったが、世界的経済・金融危機及び新型インフルエンザの影響から、アジアからの参加者が少なかったことは課題であった。

  • (写真)

    ジェノサイド博物館での献花

  • (写真)

    ムセミナリ・ルワンダ外相との会談

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