外務本省

橋本外務副大臣のイラク訪問
概要と評価

平成20年12月25日

1.概要

 12月21、22日の両日、橋本外務副大臣はイラクのバグダッド及びサマーワを訪問した。閣僚級の我が国政府要人によるイラク訪問は、2006年8月の麻生外務大臣(当時)、本年6月の甘利経産大臣(当時)に続くもの。

(1)二国間会談

(イ)滞在中、橋本外務副大臣は、マーリキー・イラク首相、アブドゥルマハディ副大統領他と会談した。

(ロ)当方より、イラクを巡る最近の状況の変化を受け、航空自衛隊の任務は終了するが、引き続き、長期的・戦略的な友好関係を構築していきたい旨伝達。

(ハ)それに対し先方より、自衛隊が果たした役割に対する謝意が表明されるとともに、双方で日・イラク間で政治・経済の両面において官民一体となってパートナーシップを構築していくこと、とりわけエネルギー・石油開発に関し、両国間でハイレベルの対話が重要であることを確認した。

(写真)マーリキー首相との会談 (写真)アブドゥルマハディ副大統領との会談

(2)サマーワ訪問及び大型発電所引き渡し式

(イ)22日には、2004年から2006年の期間、陸上自衛隊が人道復興支援活動を実施したサマーワ(イラク南部・ムサンナー県)を訪問し、同地において我が国が無償資金協力により建設した大型発電所の引き渡し式に出席した(副大臣の挨拶別添)。同引き渡し式には、アフマド・サッラール・ムサンナー県知事他が出席した。

(ロ)イラクにおいては深刻な電力事情が続いているが、同発電所によりムサンナー県の電力供給は2倍以上となり、恒常的かつ長時間の停電が発生していた同県の電力事情は大幅に改善することになる。

(ハ)我が国は、2003年から今月まで派遣してきた自衛隊の活動とODAを活用したイラク国民の復興努力を支援してきており、陸上自衛隊が2003年から2006年まで人道復興支援活動を実施したサマーワにおける大型発電所の建設は、その象徴的な事業である。

2.評価

(1)航空自衛隊の任務終了により、2004年以降約5年にわたるイラクにおける自衛隊の活動は区切りをつけることとなるが、今般の橋本外務副大臣のイラク訪問は、我が国のイラク支援に対するコミットメントが不変であるとの姿勢を内外に打ち出す上で、時宜を得たものであり、会談したイラク政府要人からも高い評価が得られた。サマーワにおいては、市民からも歓迎とともにあつく謝意が示された。

(2)日本としては今回の先方政府とのやりとりも踏まえ、1)円借款事業の着実な実施、2)技術協力(キャパシティ・ビルディング)、3)経済・ビジネス関係の強化などにより支援を継続することを通じ、日イラク両国間の長期的・戦略的なパートナーシップを一層強化していく。

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