外務本省

伴野外務副大臣のトルクメニスタン訪問
(概要と評価)

平成22年12月3日


I 概要

 伴野外務副大臣は,11月29日(月曜日)から30日(火曜日)にかけてトルクメニスタンを訪問し,第9回日本トルクメニスタン経済合同会議に出席したほか,メレドフ副首相兼外相,ホジャムハメドフ副首相などトルクメニスタン側要人との会談を行ったところ,概要以下のとおり。

1.第9回日本トルクメニスタン経済合同会議等への出席

 伴野副大臣は,29日(月曜日)午後,アシガバット市内の国際展示場において開催された「第9回日本トルクメニスタン経済合同会議」に出席した。同会議は,日本とトルクメニスタンの間の経済関係の更なる強化・発展を目的として開催されたもので,日本側から政府・企業関係者ら約60名が参加し,トルクメニスタン側関係者との間で,両国間の貿易・投資拡大や石油・天然ガス,化学工業,エネルギー分野を中心とする両国間協力の可能性等に関する活発な議論が行われた。同会議において伴野副大臣は,日本政府を代表して冒頭挨拶を行った(別添)。
 また,伴野副大臣は,会議後に行われたトルクメニスタン側主催夕食会において,藤田・日本トルクメニスタン経済委員会会長(伊藤忠商事株式会社相談役)ら日本企業関係者及びホジャムハメドフ副首相,ネディロフ石油ガス工業・鉱物資源大臣らトルクメニスタン側との間で,同国における日本企業の活動促進等について意見交換を行った。

2.トルクメニスタン側要人との会談

(1)メレドフ副首相兼外相との会談
 メレドフ副首相兼外相との間で,投資促進や法整備の問題をはじめ二国間経済関係の強化に向けた意見交換を行った。会談においては,資源国トルクメニスタンと先進技術を有する日本との間に相互補完的な協力関係を更に進めていく余地が大きいとの共通の認識が確認されたほか,トルクメニスタン側からは,日本の「投資」と「技術」に対する期待感が示された。また,メレドフ副首相兼外相より,三つの協力の方向性( 1)経済・貿易,2)政治・国際場裡における協力,3)文化・人文交流)についての重要性が示され,伴野副大臣よりこれに賛同の意を表明した。さらに双方は,国連をはじめとする国際場裡においても引き続き協力していくことで一致した。

(2)ホジャムハメドフ副首相との会談
 燃料エネルギー分野を担当する副首相であり,トルクメニスタン日本経済委員会の会長も務めるホジャムハメドフ副首相との間で,両国の貿易・投資拡大やトルクメニスタンにおける日本企業の活動促進等を中心に二国間関係についての意見交換を行った。会談においては,ホジャムハメドフ副首相より,伴野副大臣の今次経済合同会議への参加に謝意が述べられるとともに,今後,全ての分野において日本と互恵的な協力関係を築く用意があるとの立場が示された。これに対し,伴野副大臣より,今後,両国がより重層的な協力関係を築いていく必要性に言及し,双方がこれに向けて努力していくことで一致した。


II 評価

1.資源エネルギー外交の推進

 豊富な天然ガス資源(埋蔵量世界第4位)を埋蔵・生産するトルクメニスタンは,エネルギー輸送上の地理的優位を活かしてエネルギー外交を展開する中央アジアの資源大国であり,現在,日本との関係強化に大きな関心を示しており,この点を踏まえ,同国要人との間で良好な投資環境の整備に向けた率直な意見交換を行うことにより,中央アジアにおける日本の資源エネルギー外交の推進と貿易・投資の促進に向けた将来への布石とすることができた。

2.日本企業支援

 第9回日本トルクメニスタン経済合同会議(※日本側会員企業8社:伊藤忠商事株式会社, 三菱商事株式会社, 三井物産株式会社, 丸紅株式会社, 日揮株式会社, コマツ株式会社, 双日株式会社, カワサキプラントシステムズ株式会社)に日本政府を代表して出席し,トルクメニスタン政府が進める経済改革及び市場経済化に向けた努力を後押するとともに,今後の日本企業の参入を促進するようなビジネス環境の整備を支援する我が国政府の姿勢を内外に強くアピールすることにより,日本企業支援の一助となった。

3.国際場裡を含む両国間協力の方向性の確認

 昨年12月の日トルクメニスタン外相会談以来となるメレドフ副首相兼外相との会談において,国連安保理改革等の国際場裡における協力に向けた意見交換を行い,今後の両国間協力の主要な方向性につき双方が共通認識を有していることを明示的に確認することができた。


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