外務本省

浅野副大臣のスロバキア訪問
(概要と評価)

平成19年6月27日

 6月26~27日、浅野副大臣(日スロバキア友好議員連盟会長)はスロバキアを訪問し、クビシュ同国外相表敬及びライチャーク同国外務省政務局長主催昼食会で同局長他との意見交換を行ったほか、同副大臣が外務政務次官として当時実現・設立に努力した高速道路整備計画(円借款案件。平成10年交換公文署名、平成19年6月23日完成)及び日本大使館(含む大使公邸)を視察したところ、概要と評価以下のとおり。

1.概要

一連の意見交換におけるやりとりの概要は以下のとおり。

(1)二国間関係

 先方より、これまで浅野副大臣が日・スロバキア関係の増進に尽力してきたことに対し深甚なる謝意表明があり、要人往来等を通じ二国間関係が確実に発展していることにつき認識を共有した。また、先方より、首都ブラチスラバの交通渋滞を解消した高速道路整備計画(日本の円借款により実現)や近年の日本からの投資の増大に感謝している旨の発言が繰り返しなされた。

(2)「自由と繁栄の弧」とV4+1協力

 双方は、麻生外相が表明した「自由と繁栄の弧」の実現に向け、ともにパートナーとして協力の一層の具体化に取り組むことで一致した。特に、先方からは、今後EUの対中央アジア戦略を具体化する過程で、中央アジアに対する日・EU協力、V4+1協力ひいては日・スロバキア協力を具体化したい旨の発言があった。

2.評価

(1)今次訪問は、1月の麻生外相訪問以来の我が国要人の訪問であると共に、1993年のスロバキア独立当時から長年日・スロバキア関係の増進に尽力した我が方要人の訪問であり(平成9年に日スロバキア議連会長、平成12年に外務政務次官として同国を訪問)、日・スロバキア双方が、スロバキア独立時からの二国間関係の着実な発展を確認・評価する良い機会となった。

(2)こうした二国間関係の順調な進展を背景に、今次訪問では、特に「自由と繁栄の弧」の実現に向けたパートナーとして、V4+1協力等、国際場裏での一層の協力の推進につき多くの時間を割いて意見交換が行われ、日・スロバキア関係は、二国間関係の増進を超えた関係に発展しつつあることが確認できた。

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