
統一前のイエメンの教育制度は、北イエメンでは6・3・3・4年制で義務教育はなく、南イエメンは8・4・4年制で8年生までが義務教育となっていました。1990年の南北統一後は、新教育法が制定され、6・3・3・4年制で、9年間の義務教育が実施されています。
首都サナにあるアル・ムスタクバル・アル・ジャディーダ学校は、小中高一貫した私立の共学校です。イエメンでは私立・共学というのは例外的ですが、共学であっても、10歳位から男女別の教育となっています。また、敬けんなイスラム教国であるため、女子生徒は学年が上がるにつれ、顔を黒い布で覆い隠すようになります。
同校の生徒総数は850人、教師数は55人。小中高で12学年あり、1クラスは20人以下です。コーランやアラビア語などのイスラム教育や、数学、歴史学、化学、物理学、生物学のほか、英語、フランス語、コンピュータ操作などが必修科目で、音楽、体育、美術が選択制となっています。
授業は土曜~木曜日で、午前7時半~午後1時半まであり、金曜日が休日。夏休みは6月~8月の3ヵ月間あり、その他、統一記念日(5月22日)、革命記念日(9月26日と10月14日)が休みです。

同校には制服があり、校則では授業中の飲食は厳禁となっています。
生徒はほとんど自宅から通学しており、放課後は勉強や家事手伝い、テレビを見て過ごし、休日にはテレビゲームも楽しんでいます。スポーツで人気があるのは、やはりサッカーです。
夏休みは旅行をして楽しむほか、来学期の準備やコンピュータの専門学校に通うなど、まじめな面もみられます。学校生活は、遠足やパーティーなどの催しがあり、友達もいるので、ほとんど満足しており、悩みもないそうです。
日本については、太平洋にある国で、いくつもの島から成り立っており、工業製品を生み出し、科学分野で進んだ国、あるいは柔道、空手が有名という知識をもっています。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1996年10月号」より