8年生の授業風景
モンゴルの義務教育は8歳から8年間ですが、10年制の小中高一貫教育を行う学校が多く、10年生を終えてから大学など高等教育機関に入学します。
首都ウランバートル市にある外国語特別教育第23中学校も10年制で、外国語教育を目的とした男女共学の公立校です。
1年生は無試験入学の30人のみで、この生徒たちは2年生では韓国語を専攻します。2年生は新たに90人が入学し、30人ずつ英語、日本語、ロシア語専攻クラスに分かれます。全校生徒数は約1,300人。日本や米国、韓国、中国、ロシアの外国人教師も7人います。
校庭でくつろぐ生徒たち
歴史ある名門校で、比較的裕福な家庭の子供たちが通っており、大学への進学率は100%。普通の公立校は学区域の子供が全員入れますが、この学校に2年生から入るには、入学試験を受けるか、寄付金入学かいずれかの道を選ばなければなりません。
授業は月曜から金曜の午前8時~午後5時10分。40分間の授業が1日5~7時限あります。カリキュラムは必修で、クラス毎に履修科目が異なります。例えば、8年生のあるクラスでは、国語、数学、地理、歴史、物理、保健、体育などのほかに、英語と日本語も学びます。9、10年生になると、専攻する外国語を母国語とする国の歴史や文化・習慣なども学びます。
同校は9月に新学期が始まり、4学期制です。外国語を専攻する学校なので、日本語や英語、ロシア語のクラブ活動も盛んです。また、バスケットボールやサッカー、テニスなどのクラブも人気があります。
放課後になると、生徒はスポーツや音楽、コンピュータゲームなどを楽しむほか、塾通いや、家の手伝いをする生徒も多いようです。
日本語テストの様子
生徒たちにとって楽しみなのは、6月20日から8月末までの夏休みと、学期末に14日ずつある休暇です。ほかに、モンゴル特有のツァーガン・サル(旧正月)や11月26日の独立記念日にも休校になります。休日や長期休暇は、家事を手伝ったり、郊外や故郷に行ったりして過ごすのが一般的です。
生徒たちの日本に対する関心は高く、科学技術面・経済面で発展を遂げた国というイメージを抱いています。日本の若者の生活習慣や食べ物、音楽、ドラマなどにも関心をもつ生徒が多くいました。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1999年10月号」より