
アンタナナリボ市内にあるアンペフィルア近代高校は、生徒総数2,865人の公立高校です。公立の学校は授業料が無料で、3学年に12歳~24歳の生徒が通 っています。年齢に差があるのは、学校教育の始まりが街の子供は早く、地方は遅いためです。寮や寄宿舎がないため、自宅が学校から遠い生徒は数時間かかって通っています。
クラス数は1年生が16、2年生が18、3年生が25あり、1クラスは40~44人。日本のようにクラスがあり、1年生は共通科目を学びますが、2年生から文系、数学・物理系、自然科学系にクラス分けされます。3年生は、大学入学資格試験(バカロレア)を取得するための勉強となっています。
国の方針で、国語(マダガスカル語)以外の授業は、すべてフランス語です。授業は月曜~金曜日で、朝7時に始まり、12時~午後2時が昼休みで、午後5時に終わります。

生徒が熱中しているスポーツはバスケットボール。好きな歌手はカナダのセリーヌ・ディオン、米国のマライア・キャリーなどですが、クラシックやポップス、ジャズと幅広いジャンルのカセットやCDを聞いています。
放課後には学校でバスケットボールをしたり、図書館で読書をするほか、男子生徒は共同水道へ水くみ、女子生徒は洗い物などの家事の手伝いをしています。また、日曜日には教会に行く生徒が多く、そのため土曜日には教会に着ていく服の準備をするそうです。

長期休暇は6月15日~9月6日のほか、クリスマス休暇が12月20日~1月5日、復活祭休暇が4月2日~4月17日となっています。多くの生徒は地方を旅行したり、地方の親戚の家で過ごしています。
日本については先進国、工業国という印象をもっています。柔道や空手、合気道などの武道や日本の踊り、料理に興昧をもち、また同じ年ごろの日本人の生活にも関心をもっています。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1997年9月号」より