
フィンランドの義務教育は7歳~16歳までの9年間(小学校6年間と中学校3年間の一貫教育)で、中等教育は上級中学校(日本の高校)と職業学校があります。日本と違い、すべて公立で、男子校、女子校の区別もありません。クラスも男女別に分けられることがなく、保健・体育の授業も男女一緒の授業が行われるようになりつつあります。
小学3年生の時にほとんどの学校で英語を学び、中学1年生からは公用語であるスウェーデン語の授業が始まります。高校2年生ではドイツ語、フランス語、ロシア語などの外国語が選択科目になります。
新学期は8月下句に始まり、1学年は秋学期と春学期に分かれています。高校1年生を終わった時に、米国やヨーロッパ、オーストラリアなどに1年間留学する生徒が多いのが最近の特徴です。

高校ではクラス分けがなく、生徒自身がコースを選択し、自由にカリキュラムを組むことができます。ユニークな科目として宗教学の授業があり、キリスト教が主体ですが、世界のあらゆる宗教について学びます。なお、生徒がキリスト教徒でない場合、生徒に合った宗教か「一般倫理学」の科目を受けます。
長期休暇は夏休みが6月初めから8月中旬、クリスマス休暇が約10日間、イースターの春休み、スキー休暇の冬休みがあります。

流行っているスポーツは、バンディという室内球技やサッカー、アイスホッケー。映画では「Mr.ビーン」や米国のアクションもので、テレビは「ユルキ」という若者向けの音楽・情報番組、MTV-ミュージック。髪形ではテクノ・スタイルやヘア・ダイが盛んです。コンピューターの普及率は世界一ですが、テレビゲームは子供の遊びで、高校生はやらないそうです。他のヨーロッパの国と同じで、日本のたまごっちの人気は高いとのこと。
放課後や休日は友人と過ごすことが最も多く、その他、テレビを見たり、スポーツや趣味を楽しんでいます。家庭では皿洗いが当番制で、洗濯やアイロンかけは自分ですることになっています。長期休暇には、店員や図書館のアシスタント、苺摘み、ウェイターなどのアルバイトをする生徒もいますが、仕事先を探すのは難しいそうです。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1997年12月号」より