日本語クラスの生徒たち
キューバの教育制度は小学校6年生、中学校3年生、高校3年生、大学3~7年で、中学校までの9年間が義務教育です。授業料は大学まですべて無料ですが、最終学校を卒業すると3年間の社会奉仕が義務づけられています。
ハバナ市内にあるレーニン高校は、成績が優秀な生徒が通う共学のエリート校で、生徒全員が寮生活を送っています。また、卒業後はほとんどの生徒が大学へ進学します。
生徒総数は3,050人で、クラス数は10年生(16歳)が43、11年生(17歳)が36、12年生(18歳)が27となっており、1クラスは約30人。学年が上がるにつれてクラス数が減るのはすべての教科で85点以上の成績を取らないと退学になり、他校へ転校しなければならないからです。
学校の中庭
授業は月曜日から金曜日の7時30分から午後4時45分までで、生徒は午前、午後とも5科目ずつ学びます。必修科目は11あり、数学や物理、スペイン語、歴史、保健体育などのほか、哲学と天文学も含まれています。フランス語と日本語が選択科目ですが、これら以外に自分で1つテーマを決めて研究することも出来ます。
長期休暇は夏休みが7月~8月の2カ月間で、年末年始には約1週間の休みがあります。
なお、校則については保護者と教員、生徒が年に1回話し合い、その都度改定しています。
校長先生(中央)を囲んで
生徒は学校生活に大変満足しているようで、悩みがある時には両親や友人、先生に相談しています。
将来は弁護士や新聞記者、心理学者になりたいと考える生徒が多く、大学への入学が第1目標ですが、日本の受験戦争のような雰囲気はまったくありません。
放課後は、宿題やスポーツをしたり、サルサや米国のポップスなど音楽を聴いて過ごします。また中には、あるテーマを決めて議論を戦わせている生徒たちもいます。
週末には地元に帰って、家の手伝いをしたり、友人と海で遊んだり、ディスコなどに出かけます。
日本については、21世紀に最も飛躍する技術大国といった一般的な印象のほか、日本人はとても慎み深いと答える生徒もいました。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き98年4月号」より