
コスタリカの非識字率は約3%で、教育の普及率は中南米一といわれています。教育制度は初等教育6年、中・高教育5年、大学教育となっており、義務教育は中等教育までの9年間です。
サンホセから東に約20キロメートル、カルタゴ市の中心にあるホルへ・ポリオ・ヒメネス高校は、中・高教育の5年制の学校です。まだ開校4年目の共学の私立校で、5年生の生徒はいません。生徒総数は251人で、男女の割合はやや女性のほうが多く、1、2年生は3クラス、3、4年生は2クラスずつあります。

授業は月曜~金曜日、午前7時15分~午後2時55分まで。日本のようにクラス分けされ、同じ授業を受け、選択科目として音楽、美術、クラブがあります。また、第3外国語として週に2時間、日本語の授業があります。教師は全部で19人ですが、そのうち3人が日本語を教えています。
生徒の一番の悩みは試験です。コスタリカでは、義務教育が修了する3年生と高校卒業の5年生の時に文部省の国家試験が行われます。特に、大学進学を希望する生徒はこの試験に合格しないと、大学入学試験が受けられないため、悩みのほとんどが試験に関することになっています。

生徒の放課後の過ごし方はスポーツをしたり、家の手伝いをするなど。長期休暇は7月1日~16日の中間休暇と11月17日~2月13日の学年末休暇があります。スポーツはサッカーが一番人気で、次にバスケット。また、今一番熱中しているのはロック・ミュージックを聞くことで、バンドを組む生徒もいます。制服がありますが、女子生徒の間では髪を長く伸ばすことや、腰の辺りに小さなバッグを下げるのが流行っています。校則は厳しく、遅刻3回で1点、不当な欠席で1点などの減点制度があります。
日本については経済大国、美しい自然、都市の巨大化、テクノロジーの発達、近代文化と伝統文化の混在などの印象のほか、ストレス問題があるという知識をもつ生徒もいます。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1996年11月号」より