お洒落な雰囲気の校舎
エジプトの教育制度は日本と同じで、小学校(6年間)、中学校(3年間)、高校(3年間)、大学(4年間)となっており、義務教育期間は小学校と中学校の9年間です。エジプトには公立学校のほかに、原則として英語とフランス語のみで授業を行う「ランゲージ・スクール」という私立学校が多くあり、幼稚園から高校までの一貫教育を行っています。
エジプトでは人口が増加の一途をたどっており、国民の半数以上が20歳以下のため、多くの公立学校は生徒数の増加という問題に直面しています。そのため、ランゲージ・スクールのように生徒数を限定している私立学校の人気が高まっているようです。
今回訪問したマナーハウス・ランゲージ・スクール・オクトーバー校の歴史は古く、開校は1947年です。もともとカイロの中心部に位置していましたが、5年前に郊外のシックス・オクトーバー・シティーに移転しました。
この地域は、近年砂漠を開発して作られた新興住宅地で、富裕層・中間層の人々が多く住んでいます。生徒たちの多くはカイロ市内から通ってきています。カイロ市内は人口が多く遊ぶ場所が少ないので、生徒たちはエジプトの暑い気候にもかかわらず、校庭や運動場でサッカーやバスケットなどのスポーツを楽しんでいます。
マナーハウス・ランゲージ・スクールは幼稚園から高校までの一貫教育で、生徒の総数は約2,000人です。先生の目が行き届くよう、1クラスの生徒数を20人程度に限定しています。学校の教育方針として、自分で考える力を身につけること、物事にはいろいろな見方があるので、質問や議論を尊重することなどを掲げています。
原則として、すべての授業が英語かフランス語で行われていますが、イスラム教の授業は例外で、アラビア語で行われます。エジプトの母国語はアラビア語ですが、世界で通用する人材を育成したいという考えのもと、英語などの習得を重視しています。
エジプトの学校では一般に制服があります。マナーハウス・ランゲージ・スクールでも、生徒の一体感や緊張感を高めるという目的もあり、制服の着用が定められています。
生徒の間では、サッカーやエジプトのポップミュージックに人気があります。一部の生徒には日本のポップカルチャーも人気があり、シリアやドバイからの衛星放送やインターネットなどで、日本のアニメを見ているようです。また、日本のゲーム機を持っている生徒もいます。
財団法人世界の動き社発行隔月刊「世界の動き2007年10・11月号」より