整備がゆきとどいた校舎
トルコの教育制度は、6歳からの幼稚園(就学前教育、義務教育ではない)、7歳から14歳までの小学校(8年間)、15歳から18歳までの高校(4年間)、19歳以降の大学となっていて、義務教育期間は小学校の8年間です。
EU加盟交渉を開始したトルコでは、近年、さまざまの分野で制度改革が行われており、国語の教育方法についても色々な改革が行われています。教科書の構成も変わり、生徒が自分で考えることができるように、学習項目ごとに最後に設問が記載されるようになっています。
明るく広々とした教室
今回取材したチャンカヤ小学校では、8学年で合計約1400名の生徒が学んでいます。授業は朝の9時半から午後3時まで行われており、9月から新学期が始まる2学期制となっています。なお、トルコでは生徒数に対して学校や教員の数が不足しているため、午前・午後の2部制をとっている学校も多いようです(チャンカヤ小学校は1部制)。
チャンカヤ小学校の特徴は、初代大統領であり、トルコ共和国建国の父ともいわれるケマル・アタテュルクが1928年に開校したという、とても由緒深い学校であることです。また、通常の小学校では外国語教育は4年生から始まる英語のみですが、同校では、6年生から第二外国語としてフランス語を学び始めるところも特徴といえるでしょう。
明るく広々とした教室
生徒たちの多くは優秀で、高校進学時の統一試験で上位者を輩出しているだけでなく、バレーボール、バスケットボール、水泳などのスポーツの分野でも良い成績を収めています。また、コンピューター室も完備されていて、コンピューターを使った授業も行われています。
同校では、保護者からの支援を教育機材の充実に充てています。小学校の最初の5年間は同じクラス・同じ教室で授業を受けるのですが、教室のテレビ、上下移動式の黒板、OHPといった必要な設備の多くを、保護者からの支援で整えたそうです。
生徒たちの間ではテレビゲームが流行っているようです。ただ、休み時間の校庭では、サッカーをする生徒が目立ちました。みな大変快活で、先生の言うこともよく聞き、伸び伸びと学校生活を送っているように見えます。
日本についてのイメージは総じて肯定的なようです。トルコはとても親日的な国なので、取材で学校を訪れた際にも「日本人が来た~!」と駆け寄ってくる生徒もおり、日本人に対する関心はとても高いようです。
財団法人世界の動き社発行「世界の動き2006年10、11月号」より