学校全景
タジキスタンでは、初等・中等教育として11年制の学校が設置されています。そのうち義務教育は、6歳から15歳までの9年間。最後の2年間については必ずしも行く必要はありませんが、特に都市部では、14、15歳で教育を受けることは当たり前のようになっています。
ドゥシャンベ市にあるニザミ第9学校は生徒数1438人の公立共学校です。1年間で4つの学期が設けられており、学期の終了後に長期休暇があります。
授業があるのは月~金曜日。1日2交代制をとっており、最初の組は朝8時から、次の組は午後1時から授業が始まります。授業の時間は学年によって違いますが、最終学年の11年生は6時間の授業を受けます。また、10年生と11年生には、土曜日にも6時間の授業が行われます。
授業風景
同校では英語教育に力を入れており、通常の学校では4年生から始まる英語教育が、1年生から始められています。
多くの生徒は授業や教師に満足していると言いますが、一部の生徒は学習カリキュラムの種類が足りないと不満を持っており、また、教科書や視聴覚教材も十分でないといった問題もあるようです。なお、同校の設備面に関し、在タジキスタン日本大使館は草の根・人間の安全保障無償資金協力によりイスや机等を供与しましたが、これは学校側からも非常に喜ばれています*。
放課後は、スポーツや家庭教師について学習をするのが一般的。環境、英語、防災、市場経済、子どもの権利、音楽、バスケットボールの7つの課外活動が行われ、多くの生徒が参加しています。休日はアルバイトをする生徒が多いようです。
日本についての印象を聞くと、コンピュータや車について特に関心があり、ほとんどの生徒が日本に行きたいと希望しています。また多くの女子生徒が着物を着て、茶道を体験したいと思っているそうです。
*こうした支援と同様、日本大使館はタジキスタン全土で、学校向けに草の根・人間の安全保障無償資金協力を44件(約2億5000万円相当、2000~2004年度)実施しており、各地の学校改修やイス・机等の供与を通じて、タジキスタンの教育環境の改善に貢献しているところです。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2005年11月号」より