世界の学校を見てみよう!

イタリア共和国
Republic of Italy

イタリア共和国の学校では今
Republic of Italy

EUにならった教育改革が課題

(写真)授業風景

授業風景

 イタリアの学校制度は、小学校5年(6歳~10歳)、中学校3年(11歳~13歳)、高校5年(14歳~18歳)となっています。義務教育は現在のところ小学校と中学校の8年間ですが、近年、EU諸国の動きにならって、競争力を高めるための教育改革が進められています。今後の課題としては、義務教育を18歳までに引き上げることや、英語教育、IT教育の強化などが挙げられています。

 日本と特に異なるのが、大学への進学状況でしょう。イタリアでは高校卒業資格(maturità)試験が大変重視されており、その結果次第でほとんどすべての大学の学部(医学部、建築学部などは除く)に入学試験なしで進学することができます。

携帯電話は全校生徒の“必需品”

(写真)校舎全景

校舎全景

 ローマ中心街にある国立エンニオ・クィリーノ・ヴィスコンティ高校は、1870年のイタリア王国統一時に開校された、由緒ある共学の名門高校です。校舎は1633年に法王グレゴリウス13世によって建立されたという歴史あるもの。生徒数は約730名で、1学年に25名程度のクラスが6クラス。この生徒数は、イタリアとしては大規模な方に属します。

 生徒たちは月曜~金曜は8時から昼の1時まで、土曜日は12時までの授業を受けます。科目は13科目あり、中にはラテン語やギリシャ語、芸術史といった古典文化を学ぶ教科も。英語・仏語の外国語と宗教の選択科目のほかは、すべて必修です。来年からは、外国語の選択科目の一つとして日本語、中国語の導入が検討されているそうです。

 放課後や休日の過ごし方は、勉強やスポーツ、友人たちと遊ぶなど、日本の高校生と変わらないようです。音楽や映画に熱中している者もいれば、コンピュータやゲームで遊ぶ者もいます。みんな日本の科学技術やアニメに興味があるようです。驚いたことに、全生徒が携帯電話を持っているそうですが、これは世界的にも携帯電話普及率が高いイタリアのお国柄なのかもしれません。

財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2005年8月号」より

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