授業の模様
コンゴ民主共和国では、初等教育6年、中等教育(中学、高校)6年が義務教育ですが、就学率は極めて低いのが現状です。また、公立の学校であっても、教師の給与や施設費など、ほとんどすべての学校経費が親の負担となっています。
同国では、1人あたりの国民総所得(GNI)が90ドル程度の最貧国で、国民の大半が1日1ドル以下の生活を強いられています。また、失業率も60~70%といわれており、こうした状況の中で、高校まで通える生徒は、非常に限られた階層の子どもといえます。
授業の模様
キンシャサ市内にあるトボンギザ高校は、比較的裕福な階層が多く住む地区にある、カトリック系の公立の女子校です。生徒総数は921名で、1クラスの生徒数は約30名、6学年あります。対象年齢は原則13歳~18歳ですが、20歳以上の生徒も相当数在籍しています。授業は月曜から土曜まで週6日あり、一般コース、商業コース、秘書コース、文学コースに分かれています。各コースにより授業の科目は異なります。
放課後や休日は、授業の復習をする生徒が多く、そのほか音楽を聴いたり、テレビを見たりして過ごしています。また、同校では、携帯電話を持っている生徒が少なくありません。内戦のため一般電話回線が壊滅状態にあり、携帯電話が非常に普及しているのです。
日本については、「経済大国、技術大国」の印象を持っている生徒が多く、サッカー・ワールドカップや緒方貞子前国連難民高等弁務官について知っているという声もありました。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2005年6月号」より