第8学年の授業の様子
カンボジアの教育制度は日本と同じ6・3・3制で、最初の9年が義務教育です。多くの小・中・高校で教室や教師が不足。そのため授業は午前と午後の2部制です。生徒は空いた時間は、プライベート・スクールで英語やコンピュータを勉強したり、家の手伝いやアルバイトをしています。
プノンペン市にあるプレアッ・シソワット中高等学校も、同国で最も歴史ある名門校ですが、授業は2部制です。落ち着いた校風で、生徒総数は6,206人、1クラスは約50~60人。ただし、家庭の事情などで退学する生徒も多く、上の学年に行くほど1クラスの人数が少なくなります。
中学3年生(第9学年)と高校3年生(第12学年)には、卒業試験があります。高校卒業試験は大学入試資格試験も兼ねており、2年目に不合格になると試験資格がなくなってしまします。
必修科目は数学、クメール語(国語)、歴史、英語、化学など。選択科目は体育、芸術、農業がありますが、機材や教師の不足で、限られた人数しか受講できないそうです。
カンボジアの学校は9月に始まり、6月に終わるため、7~8月の2カ月間が夏休みです。また、9月にも日本のお盆のような休みがあるため、多くの学校は10月から始業となります。
高校2年(第11学年)のアン・レンくんはお寺に下宿して学校へ通っています。放課後は料理や洗濯などをしたり、平日の夜7~10時までは、ドイツのNGOの事務所でアルバイトをしています。ひと月80ドルほどのアルバイト代は、実家の家計をたすけるために送金しているそうです。将来は経済学者を目指し、勉強を続けるために、日本へ留学したいと考えています。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2002年3月号」より