ウンム・アイマン女子中学校の校舎の中庭
カタールの教育制度は小学校6年、中学校3年、高等学校3年、大学4年と、日本とほぼ同じです。昨年の10月には教育に関する新しい法律が制定され、これまで小学校までだった義務教育期間が、高校までになりました。また、公立学校の教師を中心とした研修システムの拡充や、小学校低学年から英語教育を導入するなど、教育のレベルアップに取り組んでいます。
カタールは人口の3分の2が外国からの労働者や駐在員ですが、その子どもたちにも一定時間、カタールの公用語であるアラビア語の学習が義務づけられています。2000年に閉校した日本人学校でも、小学校3年生以上のクラスで週1時間、アラビア語の授業が行われていました。
イスラム教国であるカタールでは、ラマダン(断食)中、生徒たちも断食をするため、授業時間が短縮されます。また、12歳以上は男女共学を認められておらず。男子生徒は男性、女子生徒は女性の教師がそれぞれ教えることが原則です。
しかし最近では、教師全体の8割ほどが女性で、カタールの男子生徒の6割以上が女性教師の授業を受けています。
カタールは大学の整備、公立学校の図書館拡充やコンピュータ教育導入など、学校施設の整備を積極的に行っています。特に、1998年以降は新設校が増えています。米国バージニア大学との提携で美術・デザイン・工芸の女子専門学校、ドイツとの技術提携によるカタールで初めての工業高校、障害児のための学校、オランダの協力による観光・ホテル専門カレッジなど。今年の秋にも、コーネル大学医学カレッジが開校する予定です。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2002年1月号」より