2年生の授業風景
スウェーデンの教育制度は、初等教育9年(義務教育)、高校3年(コースによっては2年または4年)、大学(学士号取得は通常3年)などとなっています。
ストックホルム郊外になるシャールトルプ高等学校は、生徒総数951人の公立高校です。1学年11クラスあり、1クラスは約30人。ほとんどの生徒は、バスや地下鉄、自転車などで通学しています。定期券は、通学距離が6キロメートル以上であれば、無償でもらえます。
日本のようにクラスがあり、国語、英語、社会、宗教、数学、自然科学、体育、芸術の必修科目は同じクラス単位で授業を受けますが、選択科目は各自によってクラスが違ってきます。
スウェーデンでは、メディア関係の仕事に憧れる人が多く、同校でもメディア関連の科目が多数あります。また、写真、テレビ、映画用のスタジオ施設も完備しています。IT学習にも力を入れており、授業中はコンピュータが大いに活用され、生徒一人ひとりに電子メールのアドレスが学校から与えられています。
放課後や休日は宿題や試験勉強をして過ごすほか、エアロビクス、ジョギング、サッカー、サイクリングなどのスポーツに汗を流します。学校に部活動はないため、生徒は一般のスポーツクラブや学習サークルなどに参加しています。また、家の手伝いをしたり、ファーストフードの店やスーパーマーケットでアルバイトをしている生徒もいるようです。
生徒の間で流行っている音楽はヒップホップやテクノ、ポップス、ロックなど。音楽配信サービスでダウンロードして聞いている生徒もいます。好きなテレビ番組ではゲームショー、連続ドラマ、旅行ガイド、「X-ファイル」、歌謡番組などがあがっています。また、テレビゲームに熱中している生徒も多いようです。
昼休みに日光浴を楽しむ生徒たち
服装に関する校則は一切なく、自由気ままな服装、髪形です。また、校内や校庭では禁煙ですが、それ以外の場所での喫煙は自由です(スウェーデンには喫煙年齢を制限する法律は存在しません)。
日本や日本人については、ハイテクの国、写真を撮るのが好きな人々、よく働く、有能で知的、ストレスの多い国などの印象をもっています。日本のテレビゲーム、マンガ、日本語、先端技術、IT、伝統文化などに関心があり、「日本を訪問したい」「将来は日本で仕事をしたい」と答えた生徒もいました。
なお、スウェーデンでは高校卒業後、大学に入学する生徒もいますが、男子は兵役の義務を済ませ、その後、進学あるいは就職する生徒もいます。また、自分が将来何をしたいか決まらない生徒は、1~2年間外国へ旅行したり滞在した後、ゆっくり決めるケースも多いようです。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2001年7月号」より