授業風景
ハンガリーでは初等教育8年、中等教育4年、大学が3~6年間というのが一般的です。教育機関の特色は、「教会立」という教会が管理・運営する学校があること。公立校と同様に国家から補助金を受け、授業料は無料です。
ブダペスト市内にある、ブダペスト福音派(ルター派)高校も、教会立の8年制ギムナジウムです。ギムナジウムは大学進学を目指す児童・生徒が学ぶ学校のこと。
1824年に設立され、第2時世界大戦中は閉鎖されていましたが、1990年に再開。現在、大学進学率82%と、全国でトップレベルの優秀校です。卒業生からは、ノーベル賞受賞者も輩出しています。
ブダペスト福音派高校の外観
生徒数は520人で、第5学年から第12学年まで、1学年2クラス、計16クラスあります。
授業は月曜日から金曜日まで。必修科目のほか、通常の終業時間後、自由選択科目も履修できます。ラテン語と、英語またはドイツ語が必修科目で、第9学年以上では、日本語、フランス語、イタリア語、スペイン語も履修できます。現在約40人の生徒が日本語を勉強しています。
放課後は、趣味やスポーツ、勉強などをして過ごします。民族舞踊を習う生徒が多く、民族舞踊クラブで練習に励んでいます。
最近では、校内のコンピュータで、インターネットや電子メール、ゲームを楽しんでいます。
一番人気のあるスポーツはサッカーですが、水球やフェンシングも盛ん。ハンガリーの水球やフェンシングのレベルは、世界でもトップクラスです。
放課後、サッカーを楽しむ生徒たち
長期の休みには、教会や学校が行っている地方旅行に参加したり、国外のハンガリー人が居住しているスロバキア南部、ルーマニアのトランシルバニア地方に旅行するそうです。
冬はスキーも盛んで、国境付近や近隣国へ出かけます。また、交換ホームステイで、ドイツ、イタリアなどへ行く生徒もいます。
日本については、学校で習う程度の知識しかないものの、非常によいイメージをもっているようです。中には、哲学的な思想を内包した空手、柔道、剣道、合気道などの武道の国、と答える生徒もいました。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2000年4月号」より