授業風景
イランの学校制度は現在、小学校5年、中学校3年、高校4年、大学4年ですが、近く6・3・3制に移行する予定です。一般的に一部の有名公立校以外は、私立校のほうが入学は難しいとされています。
テヘラン市にあるファルハング高校は、生徒数180人の私立男子校で、14歳から17歳の生徒が学んでいます。授業は土曜日から木曜日までの週6日で、金曜日が休日です。朝7時半から午後2時半まで、週に約23時間勉強します。
カリキュラムは、数学、英語、ペルシャ語、アラビア語、科学、物理学、生物、社会、宗教、体育、道徳、歴史など。また、進路学(進路の定め方を計画する)や護身術(男子のカリキュラムで、イラクとの8年戦争の経験から)といった授業もあります。先生たちは見識が広く、生徒からとても信頼されています。
運動場で
イランは教育に熱心な国で、生徒の最大の問題は進学のこと。コンクールという全国一斉試験があり、その順位で入学できる大学も限られます。したがって、高校の上級生には、塾に通ったり家庭教師についたりする生徒も少なくありません。
放課後は、家の手伝いをしたり、習いごとに通ったりする生徒が多く、アルバイトはほとんどしません。習いごとでは英語が人気です。休日も塾の特別コースに通ったり、スポーツ、家事手伝いなどをして過ごします。
スポーツではサッカーが人気No.1で、路地などでサッカーに興じる光景がよくみられます。最近はコンピュータゲームが流行しており、パズルのようなものや、アクションものに人気があります。
ファルハング高校の正門
夏休みは7月中旬から約2ヶ月。新学期は9月下旬から始まります。冬休みはなく、正月休みは3月20日からの約15日間。このほか、殉教した指導者を悼む「アーシュラー」などのイスラム教の宗教祭日があります。
日本に対する印象は非常によく、勤勉な技術大国、産業が発展している国として認識されています。礼儀を重んじるというイメージもあるようです。日本についての情報はテレビの影響が大きく、「おしん」や「一休さん」などが放映され、高い人気を呼んでいます。
財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き2000年2月号」より