タイ王国

日・タイ首脳会談

平成27年11月20日

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 20日,17時05分から約30分間,ASEAN関連首脳会議に出席のためマレーシア・クアラルンプールを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,プラユット・ジャンオーチャー首相(H.E.General Prayut Chan-o-cha)と,会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 冒頭,プラユット首相から,再会できて嬉しい旨述べた後,安倍総理大臣から,先日,8月にバンコクで発生した爆発事件の犠牲者にお悔やみを述べ,パリで発生したテロ行為は,国際社会が一致団結し,断固非難すべきであり,タイを含む国際社会と緊密に連携したい旨述べ,「戦略的パートナーシップ」の下,鉄道,地球観測衛星,ICT等のインフラ整備を初めとする様々な進展を歓迎しており,日タイ協力関係を一層強化したい旨述べました。これに対し,プラユット首相は,日タイ両国の協力が具体化しており嬉しい,今月,ソムキット副首相が訪日するので経済関係について議論させたい,テロについては日本や国際社会と協力していきたい,安倍総理の積極的平和主義を支持している旨述べました。

2 二国間関係

 安倍総理大臣から,プラユット首相より要請のあったマンゴーの2品種追加については,検証手続きの加速化に努めていること,また,ダウェー開発について,特別目的事業体への出資を速やかに実現すべく検討を進めており,タイ国境からダウェーまでの道路に関する調査も来年1月に完了予定であり,JICA専門家も活用し,日本の関与を本格化したい旨述べました。これに対し,プラユット首相より,感謝する,日本産牛肉とみかんのタイ側による規制解除について検討を急いでいる,日本とのパートナーシップは成功につながるものだと考えており,ダウェー開発への日本の参加が重要である旨の発言がありました。
 さらに,安倍総理大臣から,今月後半,ソムキット副首相が来日し,ハイレベル経済対話の実施や主要経済政策に関する議論を予定しており,タイの産業高度化や人材育成について協力したい,「質の高いインフラパートナーシップ」を通じインフラ協力を推進していきたい,特に,最先端の石炭火力発電技術であるIGCC(石炭ガス化複合発電技術)の導入により,タイの電力安定供給に貢献したい旨述べました。さらに,日本産牛肉の月齢制限解除の説明を感謝する,日本産かんきつ類の輸出産地の追加についても,お話を頂き心強く思う旨述べました。
 プラユット首相より,TPPの交渉成立につきお祝いを述べた上で,タイとしても参加に関心があり,そのための情報提供に加え,自動車分野での人材協力についての更なる協力要請があったのに対し,安倍総理からは,タイのTPP参加への関心表明を歓迎する,タイがTPPの高い水準を満たす用意をしつつ,TPPに参加することになれば,地域の安定と繁栄に大きく寄与する,TPPに関する情報提供の要請があれば日本として協力していきたい旨,また,人材協力についても検討したい旨述べました。

3 地域情勢・国際場裏での協力

 安倍総理大臣からタイによる「積極的平和主義」への支持に改めて感謝を表明した上で,南シナ海の安定の確保は地域の平和と繁栄に極めて重要であり,我が国も重大な関心を有しており,「法の支配」の原則に基づく平和的解決を訴えてきている,一方的な現状変更は地域の緊張を高めることから,深刻に懸念している旨述べました。これに対し,プラユット首相より,日本政府の南シナ海,北朝鮮に対する立場を支持する旨表明があった上で,「日中韓首脳会議の成功に際しての安倍総理のリーダーシップを高く評価する,南シナ海問題については国際的原則に沿った形で平和裏に解決されるべきである等の発言がありました。