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北米総領事便り
在アトランタ日本国総領事 久枝譲治2004年12月
2004年は、私達にとって、日米修好150周年に加えて、いくつかの記念すべき大きな出来事がありました。6月のG8サミット(於シーアイランド)、10月の第28回日本・米国南東部会日米合同会議(於アトランタ)は、いずれもジョージア州における重要行事でしたが、何といっても特筆されるのは、在アトランタ日本国総領事館が今年で開設30周年を迎えたことです。 在アトランタ総領事館は、1974年2月15日、当時増加しつつあった南東部への進出日系企業及び在留邦人を支援するために開設されました。当時のジョージア州知事は、後に大統領になったジミー・カーター氏でしたが、同知事は、日本からジョージア州への最初の大型投資となったYKKのメーコン市への進出に当って大きな役割を果たしました。 (在アトランタ総領事館30周年記念植樹式典)
この30周年を祝うため、本年6月30日、日本総領事公邸において記念植樹式が行われました。この式典には、ソニー・パデュー知事、ジョージ・バスビー元知事、アンドリュー・ヤング元国連大使(元アトランタ市長)、サム・マッセル元アトランタ市長をはじめとする政財界の要人ら約50名が出席し、これらの来賓の手によって公邸前庭の正面にしだれ桜が植えられました。 私は、式典の中で挨拶し、「本日私達の手によって植えられた桜の木は、日本人・日本企業を温かく迎え入れてくれた南東部の人々への感謝と友情の象徴であり、これから幾年月、日・南東部の友好関係のように、美しく成長し、深く根を張っていくことでしょう」と述べました。 また、パデュー知事は「日本とジョージア州は、貿易、投資及び文化交流等において緊密な関係にあり、これまで在アトランタ日本国総領事館が果たしてきた役割は大きい。桜は日本文化の代表であり、日本人の心である。この桜の木がジョージアの土に植えられることは、日・ジョージア友好関係を象徴するものであり、意義深い」と挨拶しました。 さらに、カーター元大統領から寄せられた祝辞(過去30年の間に日・ジョージア経済関係が強化され、相互理解と友好関係も増進されたとして、ロザリン夫人とともに祝意を表するもの。注)が紹介されたほか、数日前に選出されたばかりの2004年ミス・ジョージアのダニカ・ティズデールさんが初めての公式行事として出席し花を添えました。植樹に用いられたクロームメッキのシャベルは、記念写真及びカーター氏の祝辞と共に、公邸の玄関ホールに飾られています。 (偉大なジョージア州知事ジョージ・バズビー氏)
この機会にバズビー元知事について、一言触れておかなければなりません。同氏は、この記念植樹に出席されてわずか2週間後に心臓発作で亡くなられました。同氏は、1975年から83年まで知事を務めたほか、議会人としても優れた指導力を発揮し、その誠実な人柄は党派を超えて敬愛され、最も偉大なジョージア州知事の1人と称されています。同時に、早くから日本・ジョージア間の経済交流の重要性を認識し、その発展に心を砕いてこられました。先に述べた日・米南東部会の創設者の一人であり、14年ぶりにジョージア州で行われる本年のこの会議でも共同議長を務められることになっていました。 バズビー氏は、日本総領事館及び歴代総領事にとって長年の友人であり、私自身も、本年の南東部会のジョージア州での開催に向けて何度もお会いし、協議を重ねてきました。公邸にも何度かお見えになりましたが、特に6月30日の30周年記念植樹式典で乾杯の音頭を取られた元気なお姿が思い起こされます。この式典は、同氏が出席された最後の公式行事となりました。 私は、7月19日に州議会で行われた告別式に出席しましたが、多くの歴代知事及び議会指導者(サム・ナン元連邦上院軍事委員長を含む)が私に対し、バズビー知事がいかに日本を愛し、日本との関係を重視していたかにつき異口同音に語っていたことが印象的でした。 ここに、バズビー氏の功績と友情に対し、改めて深甚なる敬意と感謝の意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 (注)カーター元大統領のメッセージは、在アトランタ総領事館ウェブサイトでみることができます。 http://www.japanatlanta.org/ |
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