報道発表

薗浦外務副大臣のバグダッド訪問

平成29年1月10日

  1. 1 本10日(現地時間同日),薗浦健太郎外務副大臣は,イラク共和国の首都バクダッドを訪問しました。

    2 バグダッド滞在中,薗浦副大臣は,フアード・マアスーム大統領(Dr. Fuad Masoum, President),ハイダル・アル・アバーディー首相(Dr. Haider Al-Abadi, Prime Minister),サリーム・アル・ジュブーリー国民議会議長(Dr. Saleem Al-Juburi, Speaker of the Council of Representatives),ニザール・ハイラッラー外務次官(Dr. Nizar al-Khairallah, Deputy Foreign Minister)と会談しました。

    3 各会談においては,日・イラク二国間関係の更なる増進に向けた具体的方策に加え,地域情勢についても意見交換がなされました。薗浦副大臣からは,対テロ作戦を進めるイラクを支持し,非軍事分野において適切な支援を行っていくこと,宗派・民族の違いを超えた国民融和の取組を期待し,注視していることを伝えました。

    4 また,薗浦副大臣から,イラク国内での対テロ作戦に伴う深刻な人道危機の発生を受け,今後国会で補正予算が成立することを前提に,約1億ドルの人道・安定化支援を実施する旨を伝達するとともに,イラク国内の電力供給能力の回復・安定化を達成すべく,イラク南部のバスラ県にあるハルサ火力発電所の改修事業への新規円借款の供与方針(約215億円)を説明しました。

    5 これに対し,イラク側からは,国民生活の改善及び国の復興に資する今般の日本の支援に対して,深い謝意が表明されるとともに,国際社会の支援を受けつつ,引き続きテロとの闘いに従事していく旨の決意が表明されました。また,現在進行中のモースル作戦後を見据え,早期の国民融和や市民生活の回復の重要性に言及がありました。さらに,イラク側からは,我が国企業のイラクへの更なる進出につき,強い期待が表明されるとともに,引き続き,重層的な二国間関係構築に尽力していく旨の発言がありました。

    6 薗浦副大臣は,イラク側との会談において,2019年に日・イラク外交関係樹立80周年を迎えることから,今後イラクとの間で,政治・経済分野に加え,教育,学術,スポーツ交流を含む幅広い分野で交流促進を図っていくことで一致し,日・イラク協力関係の強化に関する共同プレスリリースを発出しました。

    7 薗浦副大臣は,各会談において,本年1月1日にエルビル日本国領事事務所が開設されたことに触れ,謝意を伝えた上で今後の協力を要請しました。

    8 また,薗浦副大臣とアバーディ首相との会談後には,薗浦副大臣及び同首相の立ち会いの下,岩井文男駐イラク大使とファドヒル・オスマーン財務次官(Mr. Fadhil Othman, Deputy Minister of Finance)との間で,新規円借款案件である「電力セクター復興計画(フェーズ3)」に関する書簡の交換が行われました

    (参考)円借款「電力セクター復興計画(フェーズ3)」
     「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の影響を受けたアンバール県やバグダッド県とその周辺地域を中心に,主に132kV変電所建設等,変電施設を整備することにより,電力供給の安定化を図り,もって同国の経済基礎インフラの強化に寄与するもの(供与限度額:272.2億円)。


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