報道発表

日・シンガポール外相会談

平成21年5月11日

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11日(月曜日)、午前10時50分頃より約30分間、中曽根外務大臣は、ジョージ・ヨー・シンガポール外相(国賓として訪日中のナザン・シンガポール大統領に同行して訪日中)との間で、外相会談を行ったところ、その概要以下のとおりです。

  1. 冒頭、ヨー外相より、ナザン大統領訪日に関わる完全な準備への謝意が表され、中曽根大臣より、「同大統領の訪日は両国関係の緊密化に向けて歴史的意義がある訪日であると確信している。」旨述べました。これに対し、ヨー外相より、「3年前の天皇皇后両陛下のシンガポール訪問に続く大統領訪日は両国間の素晴らしい関係を象徴している、日本とシンガポールにとって国際的課題はほぼ共通しており、シンガポールは日本との友好関係に長年価値を置いている。」旨述べました。
  2. 続いて、本年シンガポールが議長を務めるAPECについて、中曽根大臣より、「来年は日本が議長を務めるところ、良く連携したい。」と述べたのに対し、ヨー外相より、「現下の経済・金融危機の下、世界のGDPの約半分を占めるAPECエコノミーが自由貿易体制を維持し、保護主義を排することが重要。APECでの取組がWTOに模範を示すことができる。」旨述べました。これに対して、中曽根大臣より、「経済・金融危機の克服に向け、日本は可能な限りの貢献を行うとともに、日本自身も努力をしている。保護主義に陥ることを阻止する必要がある。経済連携についても十分な協力が必要である。」旨応答しました。
  3. 北朝鮮に関連する問題については、中曽根大臣より、「ご高承の通り先般北朝鮮がミサイルを発射した。現在、六カ国協議の再開を目指しているところであるが、本件はアジア地域全体の平和と安定にとっての課題であり、シンガポールのような近隣国の理解を求めたい。北朝鮮のミサイル発射について、国連決議1718号の遵守を求める議長声明が発出されたが、着実な履行に向けて側面支援をお願いしたい。」旨述べました。これに対して、ヨー外相より、「シンガポールも北朝鮮による飛翔体の発射については遺憾の意を表明しており、国連安保理議長声明を支持している。北朝鮮問題は地域にとって大変重要な問題。北朝鮮を国際社会にエンゲージさせていくことが重要である。」旨述べた上で、中曽根大臣が付けていた拉致問題のブルーリボンについてもその意味を良く承知していると述べました。
  4. 日・シンガポール二国間関係については、中曽根大臣より、「ジャパン・クリエティブ・センター(JCC:参考参照)の開設に向け引き続き協力していきたい。シンガポールと日本は利害と考えを一致する“信頼できるパートナー”であり、経済を含め様々な問題について引き続き協議していきたい。その観点から高級事務レベルでの協議を強化したい。」旨述べました。これに対して、ヨー外相から、「リー首相より、安倍元総理に提案したJCCは大変良い話であり、進めて頂き感謝。高級事務レベルの協議についても是非進めたい。」旨応答しました。
  5. 最後に、中曽根大臣より、4月27日行った世界的核軍縮に向けた演説及び「11の指標」を手交しつつ、「オバマ米大統領のイニシアティブもあるが、唯一の被爆国として日本としてもこの分野での取組を進めていきたい。」と述べたのに対して、ヨー外相より、「世界中で1億人以上が死亡した先の大戦の非人道性に思いを致しつつ、21世紀は平和と人間中心の世紀にすべき。本分野での中曽根大臣のリーダーシップに敬意を表する。」旨述べ、会談を了しました。

【参考:ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)】

2007年3月及び11月の日・シンガポール首脳会談において早期開設に向けた協力で合意。シンガポール政府は市内中心部に土地と建物を無償貸与。日本は在シンガポール日本大使館の一部(広報文化センター)として位置づけ「伝統とイノベーション」をテーマに、ポップカルチャーを含む日本の文化情報の発信拠点として、多様な広報文化活動を展開して行く予定。

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