ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」第1号プロジェクトの終了について
平成16年12月6日
- ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」の第1号プロジェクトとして実施中であった「ヴィクターIII級原潜解体協力事業」は、12月6日、全ての支払いを完了し、事業を終了した。わが国が拠出した事業費は、約7億9,000万円である。
- 「ヴィクターIII級原潜解体協力事業」は、昨年12月、ウラジオストク近郊のズヴェズダ造船所において、わが国の協力が開始されたが、解体作業(使用済み核燃料の搬出(露側資金)、艦体の3分割、艦首・艦尾部分の機材の撤去と断片化、原子炉区画の形成・移送等)は順調に進み、本年10月には、全ての解体作業を了した。その後、作業の完了を確認する作業を終え、6日、支払いが完了したものである。
- ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」は、昨年1月の小泉総理の訪露の際に採択された「日露行動計画」の重要な柱のひとつであり、また、2002年のカナナスキス・サミットで採択されたG8グローバル・パートナーシップの一環として実施するものである。
- わが国は、引き続き、ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」を積極的に推進していく考えである。現在、2隻目として、ヴィクターI級原潜解体事業のフィージビリティ・スタディを行うとともに、同原潜を含め5隻の原潜解体事業に関する実施取決めについてロシア側と調整しているところである。
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