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報道発表


モザンビークの「シャイシャイ初等教育教員養成学校再建計画」ほか1件に対する無償資金協力について


平成16年9月13日


  1. わが国政府は、モザンビーク共和国政府に対し、「シャイシャイ初等教育教員養成学校再建計画」および「キリマネ医療従事者養成学校整備計画」の実施に資することを目的として、総額16億3,500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、9月13日(月)、マプートにおいて、わが方津嶋冠治駐モザンビーク国大使と先方フランセス・ヴィトリア・ヴェリョ・ロドリゲス外務協力副大臣(Her Excellency Ms. Frances Vitoria Velho Rodrigues, Vice-Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で行われた。

    (1) 「シャイシャイ初等教育教員養成学校再建計画」(The Project for Recons truction of the Xai-Xai Primary Teacher Training Center)7億900万円

    (2) 「キリマネ医療従事者養成学校整備計画」(The Project for Improvement of the Institute of Health Science of Quelimane)   9億2,600万円

  2. (1)「シャイシャイ初等教育教員養成学校再建計画」
     モザンビークでは、初等教育就学者数が増加している中、教員数の不足とともに、無資格教員の割合が増加している状況にあり、教育機会の均等化に向けて、教員の量・質による改善が緊急の課題となっている。こうした状況を改善するため、モザンビーク政府では初等教育就学率の増加を国家再建計画における最優先課題とし、「教育分野戦略計画」において質の高い教員を養成するために初等教育を対象とする教員養成校を各州に1校設置して教員養成を行う方針を掲げている。
     このような状況の下、同国政府は、ガザ州の教員の量と質の改善を図るため、ガザ州・シャイシャイ前期初等教育教員養成学校を、前期・後期両方の教員養成学校として再編するために必要な施設改善および教育機材のための資金として、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、初等教育教員養成学校の有資格教員が毎年200人輩出され、ガザ州における教員不足が改善される。また、ガザ州内の有資格教員が増加し、教員の質が向上することにより、質の高い効果的な授業が実施されることが期待される。

    (2)「キリマネ医療従事者養成学校整備計画」
     モザンビークの保健指標の状況はアフリカ諸国の中でも劣悪であり、特に感染症による死亡が多く、その原因は、医療施設や医療従事者の不足であると言われている。
     このため、保健省は医療従事者の養成に多大な力を注いできたが、依然として絶対的な医療従事者の不足は解消していないとともに、現在の医療従事者の多くが、初級コースを修了したのみであり、十分な知識を有していないことから、再訓練が必要であることが明らかになった。
     このような状況の下、同国政府は、基礎レベルおよび中級レベルの医療従事者の養成機関の一つであるザンベジア州キリマネ医療従事者養成学校について、特に中級レベルの医療従事者の養成を強化するために必要な施設改善および教育機材のための資金を、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、基礎レベルおよび中級レベルの医療従事者が毎年270名輩出され、医療従事者の不足が改善されるとともに、医療レベルの向上が期待される。

  3. なお、今回の協力は、2003年に東京で開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III )において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。

    (参考)
    モザンビークは、アフリカ南部に位置し、総人口が1,890万人で、一人当たりGNI(国民総所得)が210ドルの低所得国である。
・ 経済協力局 無償資金協力課


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