世界食糧計画、国連児童基金及び世界保健機関の対北朝鮮人道支援活動への拠出について
平成16年8月5日
- 今般、わが国政府は、北朝鮮に対し、世界食糧計画(WFP)を通じた12.5万トンの食糧支援、国連児童基金(ユニセフ)および世界保健機関(WHO)を通じた約700万ドル相当の医薬品等の人道支援を行うことを決定した。
- 5月22日の日朝首脳会談において、小泉純一郎総理は、金正日委員長に対し、国際機関を通じ、25万トンの食糧支援および1,000万ドル相当の医薬品等の人道支援を実施する旨表明した。今回の支援は、右表明を踏まえてWFP、ユニセフおよびWHOからの支援要請を受け、調整を行ってきたものである。依然として深刻な食糧事情を含めた北朝鮮の状況に鑑み、国際社会の北朝鮮に対する人道支援にわが国として参画するとの観点から、行うこととしたものである。
- WFPに対しては、わが国から約4,000万ドルを拠出し、孤児、妊婦、幼児、老人等の脆弱者に対し、小麦(5万トン)、コメ(4万8,000トン)、トウモロコシ(1万8,500トン)、大豆(5,000トン)、砂糖(2,000トン)、食用油(1,500トン)の食糧支援を実施する。
- ユニセフに対しては、500万ドルを拠出し、基礎医薬品の供与、医療器具整備等を行う。
- WHOに対しては、約200万ドルを拠出し、30の病院に対して、WHOの病院用キット(殺菌器、ピンセット、外科手術用メス、検鏡、注射器、縫合糸、ガーゼ類、手術台等)の供与を行う。
- 適正な支援実施のため、各国際機関からは、詳細なモニタリング報告がわが国政府に提出される。
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