マラウイの「ドマシ教員養成校改善計画」に対する無償資金協力について
平成16年7月1日
- わが国政府は、マラウイ共和国政府に対し「ドマシ教員養成校改善計画」(the Project for Improvement of Domasi College of Education)の実施に資することを目的として、5億6,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月1日(木)、リロングウェにおいて、わが方久島直人駐マラウイ国臨時代理大使(ザンビアにて兼轄)と先方グッドール・ゴンドウェ財務大臣(The Honourable, Goodall Gondwe, Minister of Finance of the Repubic of Malawi)との間で行われた。
- マラウイ政府は、教育分野の基本計画を策定し、その計画の中で中等教育の質的改善のためには、2000年に改訂された新カリキュラムの内容を十分に教授することができる有資格教員を早期に育成すること、および、女子就学率改善のためには、女性教員の比率を上げることが不可欠であるとしている。ドマシ教員養成校は、マラウイで最大規模の中等教育教員養成校であるが、もともと初等教育教員養成学校であったことから、中等教育養成に必要な施設・機材、および、女子寮が不足している状況である。
このような状況の下、マラウイ政府は、ドマシ教員養成校において、中等教育養成学校として必要な施設の改善および機材の整備に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、毎年480人の有資格教員(120人の女子教員を含む。)が輩出されることにより、中等教育の質的改善が期待される。
(参考)
マラウイはアフリカ南部に位置し、総人口が1,210万人で、一人当たりGNI(国民総所得)が160ドルでアフリカの中でも最貧国の一つである。
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