イラクにおける草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について
平成16年2月9日
- わが国政府は、2月9日(月)、イラク南部のムサンナー県水道局に対し、「ムサンナー県給水車両供与計画」に資することを目的として、総額約80万3千ドル(約8,500万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施することを決定した。
- イラク国内、特に地方における給水体制は、主要な戦闘の終結後の略奪やスペアパーツ等の物資の流入の不安定化等により、その機能を十分に果たすことができない状況が続
いており、ムサンナー県も例外ではない。
このような状況の下、ムサンナー県水道局は、より充実した給水活動を行うため、給水車両を12台購入するために「ムサンナー県給水車両供与計画」を策定し、右に必要な資金につきわが国政府に対し支援を要請してきたものである。
- ムサンナ-県においては、現在、国際NGO、オランダ軍等が給水活動を行っており、今後わが国自衛隊も、浄水活動を実施する予定である中で、この計画により購入される給水車は、自衛隊による浄水活動と連携して活用されることが期待される。
- この計画の実施により、同県の中心都市であるサマーワ市およびその近郊の住民に対して衛生上安全な水を供給することが可能となり、また、安定的な水の確保を通じて同地域住民の民生の安定が増進されるなど、直接的、間接的に、高い効果が期待される。
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