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報道発表


わが国の世界エイズ・結核・マラリア対策基金への追加拠出について


平成15年12月12日


  1. わが国政府は、12月12日(金)、日・ASEAN特別首脳会議において、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対し、早急に追加拠出することとし、2004年に1億ドルまでの拠出を行うことを表明した。これによりわが国は、世界基金に2002年から総額2億6,500万ドルの拠出を行うこととなる。

  2. 今回の追加拠出は、12月11日から東京において開催されている日・ASEAN特別首脳会議において、小泉純一郎総理大臣がアジア諸国を含めた地球規模の感染症対策への支援強化のために表明したものである。わが国としては、途上国における感染症対策の強化に果たす世界基金の役割を重視し、同基金の効果的活動の更なる推進に他のドナー(援助国)とともに積極的に貢献していく所存である。

  3. 現在、エイズ、結核、マラリアという三大感染症の蔓延により毎年世界で600万人の生命が奪われている。特にエイズの感染はアジア諸国を含めて年々増加傾向にあり、すでに世界の感染者数は4,000万人に達すると推定されている。こうした中で、地球規模の感染症対策を強化することは、途上国の開発を促す観点からも急務となっており、我が国としても2000年の九州沖縄サミット以来、「沖縄感染症イニシアティヴ」の着実な実施、世界基金への資金的、人的支援など二国間、多国間双方を組み合わせた幅広い感染症対策に取り組んできている。

  4. 世界基金への拠出については、我が国は、基金設立に先立つ2001年6月の小泉総理訪米の機会に2億ドルの拠出を誓約しているが、本年6月のG8エビアン・サミットを契機に他のG8諸国が世界基金に多額の追加拠出を既に表明したことをも踏まえ、今般、新たに追加拠出することとし、2004年に1億ドルまでの拠出を表明したもの。今回の我が国の追加拠出は、同基金によるアジア地域の感染症対策支援事業の迅速な実施を促すためにも大いに意義があるものと考える。

    (参考)世界エイズ・結核・マラリア対策基金およびドナー国の追加拠出
     アジア、アフリカ等における三大感染症の予防、治療、ケアーのための優良な対策支援事業に対し無償資金を供与するための新たな資金援助機関として2002年1月にジュネーブに設立されたものであり、わが国は、米国、フランス、イタリア等の主要ドナー国と並び基金理事会のメンバーとして、基金の管理、運営に枢要な役割を果たしてきている。わが国は、2002年からの3年間で2億ドルの拠出を誓約したところであるが、今回の拠出表明により、この拠出誓約を上回る拠出が2004年に実施される。なお、2004年においては、既に米国が2億ドル(さらに3億5,000万ドルの上乗せが議会で承認される予定)、フランスが1億7,600万ドル、イタリアが1億1,700万ドル、EC(欧州共同体)が2億5,000万ドルの追加拠出を表明している。
・ 国際社会協力部 専門機関行政室


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