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昨年、日本と米国は、7つの優先研究分野における気候変動科学と技術の共同研究活動を検討し実施することを決定した。それ以来、両国は、これらの分野における協力を深めるために精力的に作業を進め、別紙に含まれる、5つの優先分野において実施する11プロジェクトのリストに合意した。両国は、少なからぬ他の提案について検討すべきことについても留意した。
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これまでに、日本と米国は、気候変動分野でのそれぞれの活動について、特に市場ベースのアプローチを中心に政策・技術レベルでの充実した対話を継続してきた。両国は、この対話が気候変動に対処するための努力の強化に貢献することを考慮し、政策及び措置の効果を上げるために今後とも継続していくこととした。この議論を拡大する一つの方法として、両国は2004年の早い時期にワークショップを共催し、アジアの発展途上国とともに、気候変動に対処するための技術と革新的アプローチに関する重要な課題についての理解を深める予定であることを発表した。
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日本と米国は、気候変動に対処するための協力において、途上国を含めた全ての国の参加の重要性を再確認した。両国は、これまで二国間や多国間レベルにおける、途上国の参加に向けたそれぞれの活動を歓迎した。両国は、日本が本年7月に主催した気候変動に対する更なる行動に関する非公式会合において、先進国及び途上国の代表が将来の行動に関して意見交換する貴重な機会がもたらされたことに留意し、そのフォローアップにおいて引き続き協力していくことを決意した。また、両国は、途上国支援に関し情報交換を継続していくことについての関心に留意した。さらに、両国は、米国が主催するワークショップを通じた気候変動関連モデリングのキャパシティビルディングの分野での協力を歓迎し、持続可能な開発に関する世界首脳会議におけるタイプ2プロジェクトを含む更なる協力分野を探求することを提案した。
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両国は、今後も気候変動に関する二国間協力を継続していく。