モロッコの「シディハセイン零細漁村開発計画(2/2期)」に対する無償資金協力について
平成15年7月22日
- わが国政府は、モロッコ王国政府に対し、「シディハセイン零細漁村開発計画(Le de Projet Developpement d'un Village de peche a Sidi Hsaine)」の実施に資することを目的として、2億1,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月22日(火)、ラバトにおいて、わが方河村悦孝在モロッコ大使と先方タイエブ・ラフェス漁業大臣(TAYEB RHAFES. MINISTRE DES PECHES MARITIMES)との間で行われた。
- モロッコでは、漁業資源の維持・管理および持続的開発を目指しつつ、零細漁業の振興、沿岸漁業の近代化および国内魚食普及等を主な開発目標として掲げている。しかしながら、この計画の対象であるシディハセインは古くから零細漁業活動が行われている漁村であり、漁港関連施設が整備されていないため、漁船を安全に係留できる場所が存在せず漁業活動に支障を来たしている。また、流通面においても製氷施設が無いため、鮮魚の品質維持が困難な状況にある。
このような状況の下、モロッコ政府は零細漁業の振興を図ることを目的として「シディハセイン零細漁村開発計画」を策定し、この計画の実施のための防波堤、魚市場および船揚場等の水揚関連施設の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、水揚時の労働環境が改善されるとともに、零細漁業者の収入の増加が期待される。
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