タイ王国の「アジア太平洋障害者センター建設計画」に対する無償資金協力について
平成15年6月5日
- わが国政府は、タイ王国政府に対し、「アジア太平洋障害者センター建設計画」の実施に資することを目的として総額4億9,100万円(平成15年度2億1,000万円、平成16年度2億8,100万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、6月 5日(木)、バンコクにおいて、わが方時野谷敦在タイ大使と先方プラダープ・ピブソンクラーム外務省技術経済協力局長(Pradap Pibulsonggram, Director-General of Department of Technical and Economic Cooperation, Ministry of Foreign Affairs)との間で行われた。。
- アジア太平洋地域には、現在約3億人の障害者がおり、その多くは教育や就労など社会参加の機会に乏しく、また、リハビリテーションなどの必要な福祉サービスも受けられない状況にある。これらの状況を踏まえ、タイ国政府では、障害者支援に係る国家計画および法律等の整備を行うとともに、広域的な障害者支援にかかる関係機関の連携、指導者の養成、情報サービス等を活動目標に掲げている。
このような状況の下、タイ王国政府は、アジア太平洋地域内各国における障害者の社会的地位の向上と社会参加の促進のため、関係機関との連携強化、人材育成および情報提供を行うことを目的として「アジア太平洋障害者センター建設計画」を策定し、同センター建設のために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
この計画の実施により、情報提供等による広域的な関係機関の連携強化、研修の実施による障害者支援活動に関わる人材育成により、アジア太平洋地域内各国の障害者支援の強化が期待される。
なお、わが国は平成14年度に本計画の詳細設計分として、4,700万円を限度とする無償資金協力を実施している。
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