シリアの「ダマスカス市内配水管改修計画(第二次)(2/2期)」に対する無償資金協力について
平成15年4月2日
- わが国政府は、シリア・アラブ共和国に対し、「ダマスカス市内配水管改修計画(第二次)(2/2期)」(the Project for Rehabilitation of Water Distribution Pipelines in Damascus City:Phase2)の実施に資することを目的として、3億3,400万円を限度とする額の無償資金協力を行うことし、このための書簡の交換が、4月2日(水)、ダマスカスにおいて、わが方林梓在シリア大使と先方タウフィーク・イスマイル企画庁長官(Dr. Toufik ISMAIL, Head of the State Planning Commission)との間で行われた。
- シリアの首都ダマスカスにおいては、近年人口増加が著しいことから、この増加に伴う給水が緊急の課題となっている。しかしながら、同市内の配水管は約42年前に敷設されたものであり、老朽化による漏水量が増加しているため、十分な量の水が市民に供給できなくなっている。また、漏水部分から汚水が浸入するため、水質汚染が発生し、保健衛生上の問題も発生している。
このような状況の下、シリア政府は「ダマスカス市内配水管改修計画」を策定し、この計画のための配水管資材等の調達に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
これまでわが国は、第一次計画において、同市街地中心部を対象とした協力を実施しており、今回の第二次計画においては、同市街地外周部を対象として昨年度1/2期にて実施した同市カファルスセ地区等の4地区に続き、同市メゼ地区を対象とした協力を実施するものである。
- この計画の実施により、ダマスカスの約7万4,000人に対し約1万2,600立方メートル/日の安全な水が供給されるとともに、保健衛生の改善が期待される。
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