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スリランカに対する円借款の供与について
－経済社会開発に取り組むスリランカ政府を支援－
平成15年3月25日
- わが国政府は、スリランカ民主社会主義共和国政府に対し、総額336億3,000万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月25日（火）、コロンボにおいて、わが方大塚清一郎在スリランカ大使と先方J.チャリタ・ラトワッタ大蔵省次官（Mr. J. Charitha Ratwatte, Secretary, Ministry of Finance）との間で行われた。
- 対象案件および供与限度額
| （1） |
「プランテーション改善計画（II）」 |
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18億3,600万円 |
| （2） |
「地方道路改善計画」 |
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58億1,100万円 |
| （3） |
「農村経済開発復興計画」 |
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60億1,000万円 |
| （4） |
「電力セクター改革事業計画」 |
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29億3,800万円 |
| （5） |
「電力セクター改革計画」 |
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74億4,000万円 |
| （6） |
「小規模インフラ整備計画」 |
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95億9,500万円 |
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供与限度額 |
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336億3,000万円 |
- 対象案件の概要
| （1） |
「プランテーション改善計画（II）」
プランテーション労働者の生活環境の改善を目的とした住宅ローン、アメニティ（集団住居の屋根葺替、校庭建設、トイレ建設、茶摘機等の購入）、啓蒙プログラム（家計管理訓練、アルコール依存削減訓練、社会開発訓練）等を行うもの。
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| （2） |
「地方道路改善計画」
中央州およびサバラガムワ州において、車両走行性の向上による移動性の向上、地域経済活動の活性化、地域間で調和のとれた開発の促進を目的として、地方道路・橋梁の路面舗装などの改善・補修等を行うもの。
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| （3） |
「農村経済開発復興計画」
北西部州、北中央州および中央州の約6,500km2の地域において、農家の生産性向上および持続的開発の達成を目的として、灌漑施設の改善・補修、農民組織の強化、農村金融等の包括的な農村開発プログラムを行うもの。パイロット事業として、和平交渉の進展をみつつ、旧紛争地域である北・東部（北部州、東部州）において灌漑施設の改善・補修等を行う。
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| （4） |
「電力セクター改革事業計画」
ケラワラピティティア・コンバインドサイクル発電所から既設のコツゴダ変電所まで約18kmにわたる220kv送電線を建設するもの。
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| （5） |
「電力セクター改革計画」
アジア開発銀行（ADB）の「電力セクター開発プログラム」と協調し、競争原理の導入、効率性の追及および透明性の向上を目的に、セイロン電力庁（CEB）の発・送・配電部門の分割、CEBの財務改善および公共事業委員会の設立を柱とするセクター改革を推進するもの。
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| （6） |
「小規模インフラ整備計画」
バランスの取れた経済発展を実現する観点から、地方の基礎インフラを整備すること等を目的として、給水、灌漑、道路、教育各分野の小規模な開発事業を支援するもの。一部の事業は北・東部を対象とする。
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- 借款条件
| （1）金 利 |
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年2.2％ |
| （2）償還期間 |
： |
30年（10年の据置期間を含む） |
| （3）調達条件 |
： |
一般アンタイド |
- なお、今回の円借款供与により、わが国のスリランカに対する円借款の総額は、6,225億4,400万円となる（交換公文ベース）。
- わが国は、スリランカ政府からの要請を踏まえ、先般のスリランカ政府とタミル・イーラム解放の虎（LTTE）との第6回和平交渉の本邦での開催、6月の復興開発に関する東京会合の開催等、「平和の定着」に向けたスリランカの努力を積極的に支援していくこととしており、今回の円借款供与も、こうしたわが国の支援の一環として実施するものである。
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