ベトナムにおける非特定型肺炎の集団発生に対する国際緊急援助隊・専門家チームの派遣について

1. わが国政府は、現在ベトナムにおいて急速に広がる怖れのある、原因不明の非特定型肺炎に見舞われたベトナム政府に対し、今次対処療法および感染対策に関する助言・指導を行うため、厚生労働省に属する医療関係者を中心に3名からなる国際緊急援助隊・専門家チームを3月16日（日）から25日（火）まで派遣することとした。
   
   
2. ベトナムでは、外国人男性が原因不明の急性かつ重傷の呼吸器症状を呈して2月26日に入院して以来、入院先の病院において29名の病院職員が次々と同様の症状を呈している。
   　このため、事態を重く見たベトナム政府は、各国・国際機関の協力を得て病原菌特定のための検査を内外で行いつつ、3月10日に発生源である病院を閉鎖した上で患者を完全隔離し、病原菌の拡大を阻止する努力を行うとともに、わが国に対し、専門家の派遣および医療用資器材供与の要請をしてきたものである。
   
   
3. わが国としては、今回原因不明の疾病に集団感染した患者に対する人道的支援の観点、およびわが国とベトナムとの友好関係に鑑み、同国に対し国際緊急援助隊・専門家チームを派遣することとしたものである。

アジア大洋州局　南東アジア第一課