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報道発表


アンゴラの「第二次ルアンダ市電話網整備計画」他1件に対する無償資金協力について


平成14年7月11日

1. わが国政府は、アンゴラ共和国政府に対し、「第二次ルアンダ市電話網整備計画」および「ジョシナ・マシェル病院整備計画」の実施に資することを目的として、総額21億1,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月11日(木)、ルアンダにおいて、わが方菅野悠紀雄在アンゴラ大使と先方マリア・デ・ジェズス・ドス・レイス・フェレイラ外務省アジア・オセアニア局長(Ms.Maria de Jesus dos Reis Ferreira, Director, Direction of Asia and Oceania, Ministry of External Relations)との間で行われた。

(1) 「第二次ルアンダ市電話網整備計画」
(The Project for Rehabilitation of Telephone Network in Luanda Phase II) 9億7,500万円
(2) 「ジョシナ・マシェル病院整備計画」
(The Project for Improvement of Josina Machel Hospital) 11億3,600万円

2.
(1) 「第二次ルアンダ市電話網整備計画」
 アンゴラの電気通信設備は、その多くが内戦で破壊されたため1992年には電話加入数が7万2,000台から4万9,000台に激減し、電話普及率も100人当たり0.49台に減少した。その後復興が始められ、2000年9月末には内戦前の水準に回復しつつあるが、電話普及率を南アフリカ開発委員会(SADC)加盟の近隣諸国と比較すると、1998年末現在で南アフリカ11.5台、ジンバブエ1.70台に対し、アンゴラ国は0.56台と、近隣諸国に比べて依然低い水準にある。
 特に、電気通信設備が集中する首都ルアンダ市では、旧式の紙絶縁ケーブルを使用しているため、降雨により容易に絶縁不良が発生し、故障の原因となるとともに、通話状態の劣化が甚だしくなっている。また、電話網の配線方法が複雑であることも加わって、電話網の整備が困難な状況にある。
 このような状況の下、アンゴラ政府は、「第二次ルアンダ市電話網整備計画」を策定し、この計画の実施のためのルアンダ市内のサン・パウロ局およびテラ・ノーヴァ局地域に対して、それぞれ約1万回線の電話網整備に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
 この計画の実施により故障・品質劣化の著しい旧式の電話網が改善され、両地域の必要な需要を満たすサービスが可能となることが期待される。
(2) 「ジョシナ・マシェル病院整備計画」
 アンゴラは長年にわたる内戦の影響により、保健医療事情はサブサハラ・アフリカの中でも劣悪な状況にある。なかでも、マラリア、呼吸器系感染症、下痢症等の伝染性疾患による死亡率が高くなっているが、こうした主要伝染性疾患に対応できる保健医療施設の多くが現在稼働していない状況にある。
 こうした状況を改善するため、アンゴラ政府は保健政策の根幹となる「保健開発5カ年計画(2000年から2004年)」を策定し、医療施設のサービス向上及び医療従事者の養成に重点を置いている。なかでも、高度医療施設を改善することによる国全体の医療のレベルアップを進めている。
 今回の計画対象であるジョシナ・マシェル病院はアンゴラ最大の総合病院であるが、施設、設備の老朽化、衛生施設の整備不良のため、満足な医療サービスを行えない状況にあり、同国では、同病院の改修を計画しているが、厳しい財政状況のため実施することが困難となっている。
 このような状況の下、アンゴラ政府は「ジョシナ・マシェル病院整備計画」を策定し、施設の改善および機材の調達に必要な資金につき、わが国政府に無償資金協力を要請してきたものである。
 この計画の実施により、ジョシナ・マシェル病院の機能が改善され、高度医療機能が確保されることにより、医療サービスが向上し、アンゴラにおける保健医療事情が改善されることが期待される。

・ 経済協力局 無償資金協力課


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