記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成30年4月16日(月曜日)14時18分 於:飯倉公館)

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冒頭発言

【河野外務大臣】本日,第四回の日中ハイレベル経済対話を開催を致しました。この対話の開催は,8年ぶりになります。日本側は私が,中国側は王毅(おう・き)国務委員が議長となって,双方の経済関係の主要な閣僚にご参加を頂きました。対話では,今後の日中間の更なる協力の推進について,大所・高所から議論をし,日中両国はお互いにとって重要な経済分野での協力のパートナーであり,互いの経済発展はチャンスであるとの認識の下,様々なレベルで協力と交流を拡充していくことで一致を致しました。また大局的観点から国際経済の発展やグローバルな課題の解決に責任ある役割を果たしていくことで一致を致しました。今後も引き続き,この対話を開催していくこと,及び双方の都合のつく適当な時期に第5回の会合を中国で開催することで一致を致しました。王毅国務委員とは,昨日の日中外相会談でも,日中平和友好条約締結40周年である今年に,日中関係を全面的に改善し,安定的な関係を構築していくことを確認しておりますが,このハイレベル経済対話の開催は,日中関係改善の大きな一歩であり,日中経済関係を今後更に強固なものにしていくための契機にしていきたいというふうに思っております。

質疑応答

【記者】対話の中で,アメリカと中国の今経済制裁の応酬が行われていますけど,それについてのやりとりはあったのでしょうか。

【河野外務大臣】いかなる国もこの貿易戦争を引き起こすというようなことは国際経済の繁栄にとって大変に大きな影響があるということは,認識を一にしております。日本側からは知的財産権のことについて,少し問題提起をして,公正で自由な技術移転,知財の交流というのが出来るようにという提起を致しました。

【記者】大臣の提起について先方はどのようなことをおっしゃっていたのですか。

【河野外務大臣】先方からは色々ございましたが,先方の発言は控えたいと思います。

【記者】アメリカと中国との関係で,鉄鋼の輸入制限の関係では大臣からどのような話をされたのかをお願いします。

【河野外務大臣】鉄鋼の関係につきましても,日本側の参加者から少し問題提起をさせていただきました。過剰供給能力についての対処が必要だということを日本側からも申し上げました。

【記者】日本と中国の貿易の話で,中国であれば一帯一路の経済圏がありますし,日本は自由で開かれたインド太平洋戦略があります。その二つの戦略についての意見交換はどのようなものがあったのでしょうか。

【河野外務大臣】一帯一路,自由で開かれたインド太平洋戦略につきましては,昨日の外相会談でも少し話題に上りましたが,日本としては国際的なスタンダードに沿った形での様々なプロジェクトについて,ケースバイケースで協力していくことを十分に考えられるということと,第三国における日中間の協力というのをしっかり進めていこうと,そういう話を致しました。日本側からはこの法の支配に基づいた自由で開かれたインド太平洋というのは,中国の一帯一路にも資する話だということを申し上げました。

【記者】一帯一路について日本はケースバイケースで協力できるということを日本側から伝えたということですか。

【河野外務大臣】国際的なスタンダード,透明性ですとか,開放性ですとか,プロジェクトの健全性,あるいは融資を受け入れる国の財政の健全性,環境社会配慮,こうした国際的に確立されつつあるスタンダードにしっかりとマッチしているプロジェクトについてはケースバイケースで日本も協力を考えられるということは申し上げました。

【記者】一帯一路は中国側から協力という形で求めてきたという認識でしょうか。

【河野外務大臣】中国側から一つの議題の中で一帯一路について,かなり詳細なご説明を頂きました。

【記者】世界的なグローバルな課題というのは具体的にはどういったものでしょうか。

【河野外務大臣】世界第2,第3の経済大国に今や日中両国がなっているわけですから,日中間の二国間の問題を取り上げるだけでなく,日本と中国が肩を並べて,SDGsですとか気候変動ですとか,そういった地球規模の課題の解決のために共に肩を並べて一緒に努力していくということが大切だということを申し上げまして,様々これから具体的な問題について少し議論をし,共に協力しながらあたっていきたいと思います。

【記者】一帯一路の関係で,国際的なスタンダードのことをお話しになったとありましたが,冒頭ご発言になった国際社会への責任ある役割を日本と中国で果たしていくという文脈の中で出てきた話なのでしょうか。

【河野外務大臣】国際的な責任という中には当然自由貿易体制の堅持ということもありますし,地球規模の課題について,日本と中国が率先してあたるというようなことも当然に含まれていくということでございます。

【記者】日中間FTAやRCEPについてはどのような議論がありましたでしょうか。

【河野外務大臣】東アジアの経済圏を今一体化させるという意味でも,日中間のFTAあるいはRCEPというものをスピードアップしていくことが必要だという認識を共有致しました。

【記者】適当な時期に中国で第五回ということですけれども,これまで原則毎年一回ずつ開かれていたと思うのですが,毎年一回というのは変わらずということでしょうか。

【河野外務大臣】日本側としては来年,再来年それぞれやっていきたいというふうに思っておりますので出来れば毎年,このハイレベル経済対話をやって,大所・高所の議論をすると共に,具体的なもののフォローアップをしていきたいと。次回は中国で開催しようと。次回の中国開催というところはお互い一致を致しました。なるべく早い適当な時期にというのは,お互い来年かなというのは,そこは共有出来ているのではないかなと思います。

【記者】そもそもなのですが,自由貿易体制の堅持というのは一致しているということでよろしいでしょうか。

【河野外務大臣】この自由貿易のもとで,日本と中国は経済的に大いに裨益してきたという,そういう共通認識はございます。

【記者】鉄鋼,アルミニウムの輸入制限に関して中国側から何か協力を求められたりはしましたでしょうか。

【河野外務大臣】特にありません。

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