記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成29年7月4日(火曜日)11時06分 於:官邸エントランスホール)

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冒頭発言

(1)北朝鮮による弾道ミサイルの発射

【岸田外務大臣】現時点で諸情報を総合いたしますと,本日4日午前9時40分頃,北朝鮮西岸から弾道ミサイルが発射をされ,我が国EEZ内の日本海に落下したと推定されます。詳細については,今,防衛省で分析中であります。
 我が国として断じて容認できないものであり,北朝鮮に対して直ちに北京の「大使館」ルートを通じて厳重に抗議をし,強く非難を行いました。
 そして,北朝鮮が国際社会による度重なる警告を無視して挑発行動を継続する以上,今は対話ではなく,圧力を更に強化することが必要であると考えます。先般の国連安保理決議第2356号が採択されたところですが,米韓を始め,国際社会と緊密に連携をし,中国やロシアにも更なる役割を求めながら,北朝鮮に対する圧力を強化し,北朝鮮に対して具体的な行動を強く求めていくよう,改めて指示を出したところであります。
 そしてG20の首脳会合の際にも,日米韓の首脳会合を予定しております。是非,こうした機会等を通じて連携をしっかり確認をしていきたい,このように考えます。

(2)ベルギー訪問(日EU・EPA交渉)

【岸田外務大臣】私(大臣)は,7月5日から6日まで,ベルギーを訪問しまして,ブリュッセルにおいて,日EU経済連携協定(EPA)について,マルムストローム欧州委員(貿易担当)と協議を行う予定にしております。
 6月30日から7月1日に行われた閣僚会議の議論を踏まえ,今,引き続き厳しい交渉が続いております。交渉のゆくえは予断は許されませんが,私(大臣)としては,今度こそ,日EU・EPAの大枠合意を実現したいとの強い思いで交渉に臨んでいきたいと考えております。

北朝鮮による弾道ミサイルの発射

【記者】北朝鮮のミサイルですけれども,国際社会にも連携を強めていくために,首脳レベルでは日米韓などありますけれども,外相レベルでの協議,電話会談等は検討状況はいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】日米韓の連携は極めて重要であり,各レベルにおいてしっかりとした連携を確認しなければなりません。外相レベルにおいても連携を確認していきたいと思いますが,状況を見ながら必要に応じて,電話会談等も考えていかなければならないとは思いますが,現時点では具体的にまだ何も決まってはおりません。

【記者】今回は着弾までの時間が,非常にこれまでよりも時間がかかっていたものと思われますけれども,北朝鮮の能力,今の向上レベルというのはどのように見ていらっしゃいますか。

【岸田外務大臣】今回の弾道ミサイルのありよう・能力については,今防衛省において分析中であります。しっかりとした分析を行った上で,我が国としてもしっかりと評価をしていかなければならないと思いますが,ただいずれにしても,そうした評価の具体的な内容については,情報収集能力など様々な観点から明らかにするのは控えなければならないのではないか,このように考えます。

【記者】先般,アメリカはですね,追加の独自制裁をしていますけれども,日本としての検討状況,どのように考えていらっしゃいますか。

【岸田外務大臣】日米韓,そして日米の連携は大変重要であると考えます。国際社会が協力して,今は圧力をかけるときであるということで一致をしているところですので,北朝鮮の反応等もしっかり勘案しながら,何が最も効果的なのか,我が国としましても不断の検討を行っていかなければならないと思います。まだ具体的なものは何も決まっていませんが,今申し上げた考え方に基づいて,何が最も効果的なのかという観点からの検討は続けていきたい,このように考えます。

日EU・EPA交渉

【記者】日EUのEPAですけれども,明日,あさってと閣僚協議,また首脳レベルでの協議が行われます。自民党,公明党などから様々な所から要望もある中で,どういった形での決着を考えていらっしゃいますか。

【岸田外務大臣】先般の閣僚レベルでの交渉を踏まえて,これからブリュッセルでマルムストローム委員と交渉を行いますが,是非,大枠合意に向けて,結果が出るように全力で取り組んでいきたいと思います。両国のセンシティビティに思いをめぐらしながら,国益の観点から最善の結果を得るべく,最後まで努力をしていきたいと考えます。

都議会議員選挙関連

【記者】都議会議員選挙ですけれども,改めまして,自民党はこの選挙で大敗北を喫しました。またですね,野党は閉会中審査というものを求めています。これも閉会中審査について与党内からもやはり受けるべきではないかということで,対応を協議しているかと思いますけれども,大臣としてはこれらのまず選挙の受け止めと,閉会中審査についてのお考えをお聞かせください。

【岸田外務大臣】まず選挙の結果は,自民党にとって厳しいものであると受け止めています。この結果については政府としても,そして自民党としてもしっかり受け止め,そしてこうした事態に対して,皆でしっかり対応していかなければならないと思います。説明責任を始め,しっかりと対応を行うことによって国民の信頼回復のために,共に努力をしなければならないと考えます。
 ただ,閉会中審査については国会が判断されることですので,私(大臣)の立場から何か具体的に申し上げるのは控えなければならないことであると認識をいたします。

自民党新派閥の結成

【記者】昨日,自民党内で新麻生派が結成となりました。これで党内第2派閥ということになるわけですけれども,記者会見で麻生新会長は宏池会との連携について,岸田さんの考えはまだ分からないので,まだ合意の話もしていないというふうにおっしゃっています。この合流とか大宏池会構想というものについて,麻生新会長とお話になる考えはありますでしょうか。

【岸田外務大臣】新しい派閥が立ち上がったわけですが,こうした派閥の合流というのは,少なくとも最近においては大変珍しいことでありますので注目をしておりますし,今後も関心を持って動向は見ていきたいと思っています。
 宏池会については,今は宏池会創立60周年の様々な取組を進めています。今日も夕刻,シンポジウムを開催することにしています。こうした行事をしっかりと行うことによって結束を確認していくことが,何よりも重要であると考えています。他派閥との協力や友好関係の維持は大切であると思いますが,合併等については,おっしゃるように,今何も具体的なものは決まってはおりません。

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