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演説

国連の場における演説

イラク情勢に関する安保理公開会合における
原口国連代表部大使演説(仮訳)

平成15年3月12日

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議長、

 本日の会合を開催いただいたことに感謝します。また、ブリックス委員長及びエル・バラダイ事務局長が7日に安保理において報告を行ったことに感謝します。

 我が国としては、7日の安保理における査察報告を踏まえ、イラクの協力は最近、多少の進展が見られるものの、国際社会の強い圧力を受けているにもかかわらず不十分であり、限定的なものにとどまっているものと考えます。この点については、安保理メンバー国を含む国際社会の共通の認識であると考えます。

議長、

 我が国を含む国際社会が望んでいるイラク問題の平和的解決は、ひとえにイラクが抜本的に態度を改め与えられた最後の機会をかすか否かにかかっています。

 我が国は、先般、総理特使をイラクに派遣し、最後の機会を活かし武装解除するよう働きかけを行いましたが、回答は不十分でした。その後もイラクの態度に根本的な変化はありません。イラクが、即時、完全、無条件、積極的に査察に協力し、武装解除義務を果たすためには、国際社会がイラクに対し断固たる姿勢を明確に示し、なお一層の圧力をかけることが必要と考えます。

議長、

 7日に提案された米英西の修正決議案は、国際協調を貫き、国際社会がイラクに対し一致して圧力をかけ、イラクが自ら武装解除するための真に最後の努力を行うものであり、日本はこの決議案に対する支持を表明しています。イラクは今最後の機会を活かすか否かの決断を迫られていることを真剣に受け止めるべきです。

 現在、安保理メンバーをはじめ各国間の協議が引き続き精力的に行われています。新たな決議案が採択されず、国際社会が分断されれば、イラクを利することとなるばかりか、国連の権威と実効性に重大な疑念が生じることとなります。日本政府としては、安保理が結束して、明確かつ断固たる判断を示し、国際の平和と安全に対する責任を全うすることを期待します。

 有り難うございました。


国連の場における演説 / 平成15年 / 目次


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