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国連の場における演説 国連大学他在京国連機関共催国連デー記念シンポジウム「ミレニアム開発目標の実現に向けて-国連システムと日本の役割」における土屋大臣政務官開会挨拶 平成14年10月24日 ファン・ヒンケル学長、 御来賓の皆様、 本日、国連大学をはじめとする19の在日国際機関の共催により、国連デー記念シンポジウム「ミレニアム開発目標の実現に向けて-国連システムと日本の役割」が開催されますにあたり、日本政府を代表いたしまして一言ご挨拶申し上げます。 このたびのシンポジウムは、国連憲章が発効した1945年10月24日を記念して定められた「国連デー」を祝し、1995年以来、国連大学が毎年「国連デー」の前後に恒例として行っている行事として企画されたものです。開発と貧困の問題や地球規模で拡がる環境問題等、近年のグローバリゼーションの進展とともに、国際社会全体で取り組まなければならない問題がますます増大する時に、国連の役割はより重要になっています。このような中、毎年、国連大学が中心となって、国連に関するタイムリーなテーマをもとにシンポジウムを開催することにより、国際社会に知的な貢献を行っていることは、国連大学の役割を内外に示す上でも大変意義深いことと考えます。ホスト国である我が国としましては、このような国連大学の活動に対して敬意を表すると共に、引き続き、国連大学に対するより多くの国々からの一層の支援を期待したいと考えております。 また、今回のシンポジウムは、2000年9月の「ミレニアム国連総会」の際に合意された「極度の貧困の撲滅」、「初等教育の完全普及」、「男女平等の促進」等を含む、人類の将来の繁栄に向けての基礎的条件を整えるための重要な国際目標である「ミレニアム開発目標」の内容や、その目標達成のための国連の活動などについて理解を深める事を目的とし、国連大学(UNU)のほか国連開発計画(UNDP)、国連食糧農業機関(FAO)、国際原子力機関(IAEA)をはじめとする日本に所在する19もの国連機関が共催し、開催するものであります。 このように、「ミレニアム開発目標」に関連する多くの国際機関や政府、メディア、市民団体等の代表が一同に会し、討論を通じてお互いの理解を深めることは、もはや一部の国際機関や一国のみでは対処できないような地球規模の諸問題が山積している現状において、「ミレニアム開発目標」の達成に向け関係者の今後の相互連携を強化することにもつながり、大変有意義なことであります。 さて、「ミレニアム開発目標」の実現に向け、貧困問題や教育問題をはじめ、多岐にわたる課題に取り組んでいくにあたっては、途上国、先進国、そして関係国際機関の間の強固なパートナーシップが不可欠です。この点に関する具体的な取組みとして、我が国は、90年代より、アフリカにおけるオーナーシップとパートナーシップの実現を目的とし、「アフリカ開発会議(TICAD)」プロセスを推進する等率先した取組みを行ってきております。 以上のような認識の下、我が国は、引き続き二国間の途上国支援を推進するとともに、国連システムの中で「ミレニアム開発目標」の達成に向けて中心的な役割を担ってきた国連開発計画(UNDP)をはじめとする各種国際機関と共に緊密な連携をとりつつ、途上国の開発問題に積極的に取り組んでいきたいと考えております。 最後に、本日開催されますシンポジウムにおいて「ミレニアム開発目標」達成に向けた議論が深められ、すべての人々が平和と繁栄を享受できる世界の建設に向けた確かな一歩となり、このシンポジウムが実り多いものとなることを祈念しまして、私の挨拶とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。 |
国連の場における演説 / 平成14年 / 目次 |
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