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演説
ボアオ・アジア・フォーラム第1回年次総会(於中国・海南島)
における小泉総理大臣基調演説
「アジアの新世紀ー挑戦と機会」
骨子

・日本語版 本文
・日本語版 演説関係資料(ファクト・シート)

・英語版 骨子

1.(導入)

 フォーラム主催者及び中国政府(側面支援)への謝意表明
 鑑真和上のエピソード(8世紀、日本に渡航する前に海南島に漂着。当時の精神文化・世界的知識(薬、建築)の共有に貢献。)
 海南島:経済特区、開放的、鑑真和上との縁

2.(新世紀のアジア)

 アジアの平和と発展のための3つの原動力:
「自由」 20世紀後半から前進
「多様性」 同じ目標に向かって前進
「開放性」  
 具体的な3挑戦・課題:「改革」、「協力」、「世界への発信」

3.(改革)

(1) アジア各国における改革の必要性(シンガポール演説でも強調した点)
(2) 日本の経済再生のための改革努力を説明。
(3) 中国の改革努力を促す。日中の経済改革を二つの歯車として噛み合わせる。
日中経済関係: 日本にとり「脅威」ではなく「挑戦」、「好機」
(「対立」ではなく、)「相互補完」関係
日本の産業の「空洞化」ではなく、「高度化」
中国への期待: WTO体制への円滑な移行、国際的経済ルール
ASEAN諸国との協調
(4) 日中の構造改革をアジアの経済構造改革と調和を図りつつ進める。
ASEAN諸国への期待:投資環境への改善等、競争に勝ち抜いていくこと


4.(協力)

 シンガポール演説:東アジアに焦点  →  今回は西・中央アジアも含めた協力具体的に5分野で、協力のはずみをつける必要性を述べる


(1)エネルギー: エネルギー面での協力は十分か?備蓄・省エネ協力、中央アジアとの協力(「シルクロード・エネルギー・ミッション」の派遣)を提唱。
(2)環境: 環境協力の強化が必要。日本の環境協力(ODAの3割を環境分野)、海南島における熱帯林保全・利用プロジェクトへの協力、公害克服の日本の経験の共有等を説明。
(3)通貨・金融: 地域協力推進の必要性を述べる。チェンマイ・イニチャチヴ(中国ともスワップ取極合意署名)、IMFを中心とする国際金融システムを補完する地域協力のあり方について議論して欲しい。
(4)貿易・投資: 落ち込みからの回復と今後の発展の為に一層の努力が必要。二国間・サブリージョナルな努力(日シンガポール、ASEAN、韓国、メキシコ)を説明。
→WTOを中心とするグローバルな取り組みを中心としつつ、各国・地域との経済連携、FTAを積極的に推進
→これらの努力を地域全体の統合に結びつける事が戦略的課題
(5)開発協力: 開放的な貿易投資関係を利用した新興経済の登場。
開発の遅れた国に引き続きインフラ、保健・貧困、人材養成等の支援を実施。
アジアでの南南協力を賞賛。
アジアの被援助国から援助国への転換を歓迎。
後発開発途上国(LDC)からの輸入品に無枠・無税措置をとる考えを表明。


5.(世界への発信)

 アジアからの声を発信し、世界の繁栄を築く作業に参加すべき。

(1) テロに屈しない世界の構築:テロは経済をも脅かす→経済再活性化、アフガン支援、各種テロ対策(テロ資金、情報セキュリティ、不拡散問題)
(2) 貿易・投資の拡大:WTO新ラウンドの成功、途上国支援(能力開発、制度整備、腐敗防止等)、EUの深化拡大・米州FTA・アジア地域統合→世界貿易・投資秩序の構築
(3) 持続可能な発展の確保:環境(地球温暖化対応:アジアは二酸化炭素の3割排出→大排出国への期待)、アジア・アフリカ協力、ヨハネスブルグ・サミット(各国が経験、戦略、責任を共有しながら協力する「グローバルシェアリング」の原則)


6.(結語)

 改革、協力、世界への発信が必要
 ボアオ・アジア・フォーラムから、アジアの将来を指し示す議論が行われることを期待


小泉総理大臣演説 / 平成14年 / 目次


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