日出外務大臣政務官演説
第33回ITTO理事会における
日出英輔外務大臣政務官のスピーチ
2002年11月4日
横浜
ユルゲン・ブレザー理事会議長、
ホセ・カルロス・カルバーリョ・ブラジル環境大臣、
オベン・タンニ・ビアニオ・カメルーン森林・環境大臣、
中田宏横浜市長、
マノエル・ソブラル・フィーリョITTO事務局長、
来賓、各国代表及び御列席の皆様、
ホスト国日本政府を代表して一言御挨拶申し上げます。
まず、このたび理事会にお集まり戴いた皆様に心より歓迎の意を表します。
ITTOは木材に関する唯一の政府間専門機関であり、その活動は我が国政府としても高く評価しています。
ITTOの活動は、8月の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」( WSSD)においても、高く評価されたと承知しています。
森林の重要性は、非常に広範にわたるものです。一例を挙げますと、今年の8月にヨーロッパ中東部を襲った豪雨では、多くの国で大きな被害を出しましたが、森林は洪水や渇水を緩和する機能を発揮しています。水資源管理の観点からは、京都において、2003年3月に第3回世界水フォーラム及び閣僚級国際会議を開催致しますが、ITTOにも是非御参加頂きたいと思っています。
議長、
ITTOが諸課題に応え続けていくために、私たちがこの理事会ですべきことは多々ございますが、特に日本政府が重視している以下の3点につき、みなさま方のご注意を喚起したいと考えます。
まず第1に協定改訂交渉のスケジュールについて皆さんの注意を喚起したいと考えます。皆様御承知のとおり、今次理事会では2006年末の現行協定の期限切れを控えて、今後の議論のタイムフレームが議論されます。
ITTOは、設立以来、持続可能な森林経営のための基準・指標、各種ガイドライン、林産物の加工度の向上、統計の整備といったテーマに一貫して取り組むとともに、近年重視されている違法伐採問題は勿論のこと、マングローブの保全、国境地帯における森林保全といった新しい課題に積極的に対応してきました。また、現行協定締結後、国連森林フォーラム(UNFF)の設立、WSSDでの持続可能な森林経営に関する議論などの新しい動きが見られます。ITTOの今後について充分に検討を行う観点から、早急に、2003年早々にも議論を始めるべきであると考えます。
議長、
第2は、支援事業の管理の厳格化、効率的な執行及び目的達成の推進ということです。我が国は、ITTOの設立以来、最大の拠出国としてITTOの活動を積極的に支援して参りました。しかしながら、昨今、我が国は財政的に厳しい状況にあり、限られた財源を有効に活用する観点から、これまで以上に支援事業の管理の厳格化、効率的な執行及び目的達成を推進する必要があります。今後は、より短期間で極大の効果が得られると判断される事業に対し優先的に支援を行いたいと考えています。また、実施事業の評価について、実施期間を含む当初計画との整合性や目的の達成度を重視していきたいと考えています。また、この機会に改めて各国からの拠出を呼びかけたいと思います。
議長、
第3は、NGOなど市民社会との新たな協力のあり方についてです。近年の森林をめぐる国際社会のニーズに応えていくためには、森林の問題に正当な関心を有するパートナーとも手を携えるべきです。その観点から、21世紀の国際社会において益々大きな役割を果たすことが期待されるNGOなど市民社会の自発的な活動との建設的な協力関係を構築していくことが重要であると考えております。今次理事会において議題にもある現行協定の改正をも視野に入れてITTOの今後を検討するにあたり、NGOなど市民社会との新たな協力のあり方について活発な議論が行われることを希望します。
この関連で、11月11日に、日本政府がインドネシア政府と共に主唱している「アジア森林パートナーシップ」第1回会合が東京で開催予定であることを御紹介させて頂きます。
議長、
この機会を利用して、ITTO事務局長及び事務局職員の皆様が、この会合の開催に当たり献身的に努力されたことに大いなる敬意を表したいと思います。
また、ITTOの活動に貴重な支援を行われている横浜市の中田市長をはじめ関係者の皆様にも御礼を申し上げたいと思います。横浜市は理事会開催経費等を支援して頂いており、ITTOの活動を強力に支援して頂いています。
今次理事会の成功とITTOの更なる発展を祈念し、御挨拶の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。
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